お目当ての物件が決まったら|購入の申し込み
「住みたい!」と思う物件が見つかり、長く住む決心が付いたら、マイホームの「購入申込」をしましょう。
また、購入が決まった時点で、住宅ローンの手続きも同時進行する必要があります。本記事では、購入申込の流れとローン申込の仕方について詳しく解説します。
この記事でわかること
物件が決定した後、購入予約までの流れ
いくつかの物件を見てまわり、「これにしよう」と購入を決めたら次のような流れで手続きを進めます。一戸建てとマンションでは若干違いがあるので、ここでは分けて説明します。
一戸建ての購入予約までの流れ
- 住宅販売会社(不動産業者やハウスメーカー、仲介業者など)に購入の意思を伝える
- 購入申込書に記入し提出する
- 申込証拠金を支払う
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 重要事項の説明を受ける
- 不動産の売買契約を結ぶと同時に手付金を支払う
- 住宅ローンを申し込む
マンション購入予約までの流れ
新築分譲マンションで人気がある物件の場合は「抽選方式」や「登録先着順方式」で入居者が決められます。
事前に申し込み方法や予約の方法を確認する必要があります。
- マンション販売会社(不動産業者やデベロッパー、仲介業者など)に購入の意思を伝える
- 抽選の場合は登録期限内に登録をする
- 購入申込書に記入し提出する
- 申込証拠金を支払う
- 住宅ローンの事前審査を受ける
- 重要事項の説明を受ける
- 不動産の売買契約を結ぶと同時に手付金を支払う
- 住宅ローンを申し込む
住宅ローンで知っておきたい用語⑰: 申込証拠金
「申込証拠金」は「申込予約金」とも呼ばれるもので、住宅購入を決めたらまず先に支払うお金です。
一般に「手付金」は物件価格の10%~20%と言われていますが、申込証拠金はそれほど高くはなく5~10万円程度となっています。
申込証拠金は物件をほかの人が先に購入しないために押さえる意味合いがあり、その後に支払う手付金に充当されます。もし売買契約が成立しなければ返金されます。なお申込証拠金を支払う際には「契約に至らない場合は返金される」ということを記した「預かり証」を必ず発行してもらいましょう。
買い付け証明書から、売買条件の交渉まで|住宅ローン選びも忘れずに
中古の一戸建て住宅を購入する場合は、契約に際して「買い付け証明書」を交わします。新築住宅の一戸建てを購入する場合に必要になるケースもあります。
買い付け証明書とは新築物件での「購入申込書」と同じもので、購入する物件の希望価格や支払い方法などを書いたものです。
「買い付け証明書」も「購入申込書」もそれを交わしただけで契約が成立するわけではありません。そのため、この時点でのキャンセルは可能ですが、むやみにキャンセルするとあなたの信用を落とすことになるので注意しましょう。
メモ:購入申込をキャンセルしたら、どうなる?
購入の予約をしたあとでのキャンセルは可能で申込証拠金は戻ってきますが、「不動産売買契約」をしたあとでキャンセルした場合は手付金は戻ってきません。さらにそれだけでなく、買主の事情によるキャンセルの場合は違約金を請求されることがあります。
購入の申し込みは慎重に行いましょう。
売買契約までにチェックすべきポイント
購入の申し込みや予約だけでは契約は成立していません。
売買契約が成立するまでにはさらに次のようなステップを進めていきます。
- 手付金を納める
- 「重要事項説明書」をもとに業者から重要事項の説明を受ける
- 「不動産売買契約書」を交わす
それぞれについて説明します。
手付金とは
手付金は契約前に物件価格の一部を先に納めるお金のことで、特に金額は決められていませんが、物件価格の10%~20%程度が多いようです。契約当日に支払うこともあります。
重要事項説明書とは
物件の土地や建物に関すること(登記や私道に関する負担に関する事項、電気・水道・ガスなどに関すること)や取引条件(代金の支払い方法など)などに購入する住まいに関する重要事項が書いてあります。
重要事項説明書の説明は宅地建物取引主任者が行いますので、内容に間違いがないか、よく確認します。
不動産売買契約書とは
契約に関する内容が記載されています。
- 売買物件の表示
- 支払い代金と支払い日
- 土地の実測など
- 所有権の移転と引き渡し時期
など
内容をよく確認してから署名・押印します。
購入申し込み「契約に失敗しない」コツ!
契約に関する言葉は専門用語が多く難解に感じることばかりです。
しかし、大事な内容なので、わからないことはあいまいにせずにそのつど何度でも質問して理解を深めておきましょう。
業者の説明の中で気になることはメモに取って、確認することが大切です。
本契約までならキャンセルも可能なので契約を急がずにひとつずつ確実に押さえていきましょう。
まとめ|契約をする前に、大切なことは何度も確認しよう
手付金の支払い、重要事項の説明、そして不動産売買契約書の記入はとても大切です。それ以降は買主の都合での解約には違約金が発生します。
それまでに業者との打ち合わせで物件に関すること(土地の面積や間取り、設備関係などやお金に関すること(物件価格、支払い方法など)を常に確認し、自分でメモに書いておきましょう。
メモを見ながら重要事項説明書や売買契約書の内容を確認すれば、間違いがありません。業者に悪意があるわけではなく、双方の思い違いということもよくあるので、聞いた内容をメモに残しておくことはさまざまな場面で役立ちます。
言葉の意味がわからないときは恥ずかしがらずに聞くことも大切です。それが後々のトラブルを回避することになります。