本審査をクリア! ローン契約を結ぼう|契約上の注意点
本審査をクリアしたら、いよいよ「マイホームの購入」まで、あと一歩です! 本記事では、住宅ローン契約の流れと、契約の際「気をつけるべきポイント」を簡単にまとめてみました。
この記事でわかること
本審査を通ったあとの手続き(流れ)
本審査が通ったらいよいよ住宅ローンの契約をします。
この契約のことを「金銭消費貸借契約」といいます。
つまり、「お金を借りる契約を結ぶ」ということになります。事前審査や本審査はあくまでも「審査」であって、お金を借りる契約ではありませんでした。
金銭消費貸借契約を結ぶことで、本当に住宅を購入するお金を手にすることができます。
ローンの契約と同時に「抵当権の設定」も行います。
これはもし住宅ローンが返済できない場合に残金の代わりに物件を取り上げるということを設定することです。
もちろんきちんと返済していれば取り上げられることはありませんし、完済すれば抵当権抹消登記をします。
抵当権の設定や抹消は司法書士にしてもらいます。
住宅ローンで知っておきたい用語㊺: 不動産担保
担保とは借りたお金が返済できないときに、代わりに支払う(弁済する)もののことを言います。
住宅ローンでは購入した物件を担保にするため、これを「不動産担保」といいます。
一方、消費者金融やクレジットカード会社のキャッシングは担保を差し出さないために「無担保ローン」と呼びます。
担保がない代わりに金利がかなり高く設定されています。
ローン契約で必要なもの
住宅ローンの契約には下記のように多くの書類が必要です。
金融機関によって若干異なるため、事前に何が必要かを聞いて一覧表にして整理しておきましょう。
区分 | 内容 | |
---|---|---|
身分証明書類 | 運転免許証または健康保険証 | |
実印 | 役所に印鑑登録をした印鑑 | |
住民票の写し | 新住所(購入した物件があるところ)での住民票が必要です。 そのため契約の前に住所を移転する必要があります。 |
|
収入印紙 | 金銭消費貸借契約書に添付するもので、融資金額によって印紙代が異なります。 | |
融資金額 | 印紙代 | |
100万円超 500万円以下 | 2000円 | |
500万円超 1000万円以下 | 1万円 | |
1000万円超 5000万円以下 | 2万円 | |
5000万円超 1億円以下 | 6万円 | |
登記識別情報通知 | 登記手続きが終わったときに法務局から発行されるものです。 | |
指定口座の通帳 | 返済用の銀行口座の通帳 | |
キャッシュカード | 返済用の銀行口座のキャッシュカード | |
その他 | 火災保険の申込書 残金を不動産会社に振り込む振込依頼書など |
住宅ローンの契約時は事前審査や本審査のときに比べると必要書類は多くはありませんが、どれも重要なものばかりです。
金融機関によって準備する書類に違いがあるので、必ずよく確認してください。
多額の融資を受けるわけですから、ミスのないように準備を進めましょう。
ローン契約時には不動産登記を行いますが、登記に伴う費用として
- 登記免許税
- 司法書士手数料
が必要になります。
書類だけではなく諸費用の準備もしておきましょう。
また、引き渡し時は引越し費用や家具、照明器具、カーテンなど新居での生活をスタートするための費用も必要になります。
それぞれは少額でも一時期にまとまると高額になるのでしっかり予算を組んで臨むことが大切です。
メモ:ローン返済に利用する口座
住宅ローンの返済用の口座は、多くの場合は融資を受ける銀行のものを指定します。
今まで口座を作ったことがない銀行で融資を受ける場合は、新たに口座を作る必要があります。
給与振込に利用している口座ならそのままお金を残しておけばいいのですが、返済専用の口座を作る場合はそのつど入金しなければなりません。
そういった手間が不便な銀行ではないかといったことも事前に確認するようにしましょう。
なお、銀行によってはさまざまな特典を設けています。これを機会に住宅ローンの返済以外にも利用するとポイントがたまったり、振込手数料が安くなったりといったメリットが受けられます。
また、返済日(引き落とし日)と毎月の返済額、ボーナスの返済額をよく確認し、残高があるようにしておきましょう。
ローンの契約が済んだら返済表が郵送されてくるので、それを見ながら返済すると安心です。
ローン契約で気をつけるべきポイント
ローンの契約は専門用語が多く、不動産会社や金融機関の人は略語で話をされることがあります。
うっかり聞きもらすと大変なことがあるので、わからないことはその場で質問して解決するようにしましょう。
また、一度聞いたことでも慣れない用語などはすぐに忘れる可能性があります。
必ずメモに書いて残すようにすると安心です。
なお、住宅ローンの契約をするということは本審査が通っているということで、金融機関から信頼されている状態です。
わからないことがあれば遠慮なく質問してみましょう。
ローン申し込みが終わったあとは?
ローンの契約にはさまざまな書類が必要です。
また、「新居の所在地に事前に住民票を移しておく」「融資を受ける銀行の口座を作る」などのように、「これはどうしてだろう?」と疑問に思うことがあるかも知れません。
わからないことは恥ずかしいことではないので、あいまいなままにせずにその場その場で聞いていきましょう。
なお、不明点は知り合いに聞かずに専門家に聞くことが大切です。
最近家を買ったという人でも理解があやふやなことがあります。
銀行や不動産会社の人にきちんと聞いて解決しましょう。
まとめ|ローン契約は最大の山場! 手続きは慎重に進めよう
住宅選びと同時に住宅ローン選びを進めてきました。
- 金利
- 返済方法
- 諸費用
などさまざまな難問を乗り越えてきてローン契約は最後の山場です。
ゴール目の前でミスをしないように手続きは慎重に進めましょう。