住宅ローンの借入から家の購入まで|住宅購入スケジュール管理法
住宅ローンを利用する場合、申込から融資実施までの時間は(金融機関によって)バラバラです。早ければ、一週間以内に可決されるローンもありますが、遅ければ二ヶ月以上待つ必要があります。
本記事では、ローン利用に必要なスケジュール管理の方法、自分に合った住まいや「ローン探しのコツ」をご紹介します。
この記事でわかること
住宅ローン借入までのスケジュールを立ててみよう!
住宅ローンを借り入れるまでの流れを整理してみましょう。
(1)物件情報を収集する
チラシや不動産情報のフリーペーパー、不動産会社のホームページや店頭などで希望する条件に合う物件の情報を集めます。
(2)問い合わせ・見学の申し込み
チラシやホームページの情報だけでなく、実際に現地に行って物件を確認することが大切です。説明もしっかりと聞きましょう。
(3)家族で検討する
物件の価格だけでなく間取りや築年数、駅からの距離や学校、スーパーなどの立地条件などを複数の物件で比較検討します。
住まいを手に入れるには「購入できる価格かどうか」が大前提ではありますが、価格ばかりに目を向けていると、それ以外の条件を見落としてしまう可能性があります。
家族構成や勤務先、学校までの距離、生活圏内に必要なスーパーや金融機関などがあるかどうかなどをよく調べましょう。
また、中古住宅の場合は近い将来リフォームが必要になるかどうか、使用している機器が古くないかなども検討する必要があります。
物件探しは突然思い立って決めるものではなく、ある程度の時間の余裕を見ておきましょう。かと言って期限を決めずに物件探しをしていても、いたずらに日々が過ぎていくだけです。次のポイントを参考に期限を決めるといいですよ。
- 消費税引き上げまでに申し込みを完了する
- 税制の変更前
- 子どもの入学までに転居を終わらせる
これらを参考に入手時期のメドを立ててみましょう。物件探しと同時にお得な住宅ローン探しも進めていきましょう。
購入申込から、売買契約と平行して「ローン事前審査」を受けよう
住宅ローンは高額なため、入手した住宅を担保に融資が行われます。住宅を担保にするということは住宅を自分のものにする、つまり不動産会社や建築会社と売買契約を結ぶということになります。
しかし、売買契約を結んだあとでローンが通らないということになると大変です。それを防ぐために、本審査の前に「事前審査」を受けます。
事前審査は融資を受ける金融機関が行いますが、結果が出るまでに早くても3日~1週間、最長で1ヶ月程度かかります。
住宅ローンで知っておきたい用語⑪: 事前審査
住宅ローンには
- 事前審査(仮審査)
- 本審査
があります。融資を受けるには「事前審査」に通る必要があります。
事前審査では主に次のような内容を審査します。
- 返済負担率……年収に対して住宅ローンとそれ以外のローンの返済が多すぎないかどうか
- 年齢……借入時と完済時の年齢
- 勤続年数
- 年収
また、一部の金融機関ではクレジットカードなどの返済の遅延がないかどうか「個人信用情報」をチェックするところもあります。
ローンの事前審査に通ったら、ローンの本申込をしよう!
無事に事前審査に通ったらローンの本申し込みをします。不動産会社や建築会社と提携している住宅ローンを利用する場合は売買契約と同時進行で行なわれます。
もちろん提携以外の金融機関での借り入れも可能です。
住宅ローンの本申し込みは事前審査よりも詳しい審査が実施されます。
融資決定の結果が出るまでには早くても10日、最長でも1ヶ月程度かかります。
融資の決定後は、契約と同時に残金の決済、確定申告が必要!
無事に融資決定の結果が届いたら、金融期間と「金銭消費貸借契約」を結びます。それによって融資が実行されます。
そのお金で住宅の残金を支払いますが、現実には融資が実行された直後に金融機関から売主(不動産会社や建築会社など)の口座に振り込まれます。
なお、住宅ローンを組んでマイホームを入手した場合は、確定申告を行って「住宅ローン控除」を受けると納めすぎた税金が戻ってきます。申告は住宅を入手した翌年の1月から可能で、次年度からは会社の年末調整で税金が戻るようになります。(個人事業主の場合は毎年申告が必要です)
融資までのスケジュールには、余裕を持って!
住宅ローンの融資を受けるまでの期間は金融機関によって異なります。また、借入をする人の状況(勤続年数や年収、他社での借入額など)によって審査が長引く場合もあります。
早ければ1週間程度で融資が決定される場合もありますが、長い場合は融資実行までに2ヶ月以上かかることがあるので時間を余裕を持って進めることが大切です。
メモ:つなぎ融資を活用して、借入をスムーズに!
一戸建ての住宅を建築する場合は
- 着工金
- 中間金
- 残金
という順にお金を支払います。
また、事前に土地代金を支払う必要があります。
住宅ローンは建物が完成してから融資が実行されるため、それまでのつなぎ資金として活用するのが「つなぎ融資」です。
自己資金が少ない場合はつなぎ資金を使って土地代や工事の着手金に充てることができます。
なお、最近は土地代や着工金も住宅ローンで借りられるところがあります。
まとめ|利用するローンによって、細かくスケジュール調整する必要アリ!
住宅ローンは「事前審査」→「本審査」→「契約」→「融資の実行」→「残金の決算」という流れになります。
利用するローンや本人の状況によって融資までの時間には開きがあります。
物件探しから融資の実行、入居までのスケジュールを細かく調整して、予定に合うようにローンを組むことが大切です。