マイホーム購入・支払いスケジュールを立ててみよう!
マイホームを購入する際、最初に「支払いスケジュール」を立てておくと安心です。申込をする前に、どのような方法で「何年以内に完済するのか」しっかり計画しておきましょう。
ここでは、かしこいローン計画の立て方について説明します。
この記事でわかること
ローンの返済方法は、銀行や金融機関の「いいなり」ではNG!
ローンの返済方法には、元利均等返済や元金均等返済などの方法があります。最ももポピュラーなのは「元利均等返済」方式で、銀行でも(この方式を)薦めることが多いです。
しかし、金融機関の意見をそのまま取り入れるのではなく、一旦自分で「どの方式で返済するのか」考えるようにしてください。
もちろん、プロの意見を参考にするのは大切です。ただ、自分にとって「よりお得な方法は、どれなのか?」知っておくことは重要なことです。
ここで、元利均等返済と元金均等返済は「どちらが、より返済総額が少ないのか」計算してみましょう。
3,000万円のローン|元金均等返済の方が「68」万円以上もお得だった!
例えば、年齢30歳の方が、3,000万円(35年ローン)借りた場合、元利均等返済と元金均等返済では、以下のような違いが生まれます。
項目/金利種別 | 元利均等返済 | 元金均等返済 |
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借入の期間 | 35年 | 35年 |
月々の返済額(全期間) | 全期間 91,855円 | 当初 108,928円 |
年間返済額 | 全期間 1,102,260円 | 当初 1301,238円 |
利息の割合 | 22.30% | 20.90% |
返済総額 | 38,579,007円 | 37,893,605円 |
※ 手数料、保険料は含まれていません
元利均等返済 | 元金均等返済
38,579,007円 − 37,893,605円 元金均等返済の方が、685,402円安く済む! |
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元利均等返済は、全期間の返済額が10万円以下と「一見負担が少なく」見えます。しかし、全期間の返済総額を見ると、元金均等返済の方が「685,402円」もお得な計算になります。
元利均等返済と元金均等返済は、当初の利息が違う!
元利均等返済と、元金均等返済では、当初の利息が変わってきます。元金均等返済は、借入当初の利息が高く返済額は多めに設定されます。しかし、返済が進むにつれて、月々の返済額は徐々に減っていきます。
これに対して、元利均等返済は月々の元金と利息を足した金額が一定となり、借入当初は「返済額が少なく」見えるのが特徴です。
分かりやすく言えば、元金均等返済は「スタートダッシュ重視型」で、元利均等返済は「長期ゆったり型」の返済方式です。
『月々の返済額を少なく抑えたい!』という方は、金融機関がおすすめする元利均等返済を利用しましょう。反対に『全体の費用を少なく抑えたい』という方は、返済総額の少ない元金均等返済を選択してください。
返済の年数は、無理なく設定しよう!
返済は繰り上げを行えば、その分「返済総額が安く済む」のでお得です。例えば、3,000万円を元利均等返済方式で借りた場合、35年返済と20年返済では、総額「3,835,852円」の差が生まれます。
つまり…20年返済と35年を比較すれば、20年返済の方が『約400万円安くマイホームが買える計算』です。
返済年数を少なくし過ぎても、生活が苦しくなるのでNG…!
先程の例を見ると「返済年数は短い方がお得」と感じることでしょう。しかし、生活費を切り詰めすぎるのは考えものです。
なぜなら「いつもカツカツの状態」では、生活に潤いが無くなってしまいます。もちろん、ある程度の節約は重要ですが、生活が困窮しては本末転倒です…。返済年数を決める時には、できるだけ余裕を持つようにしてください。
急な病気、ケガでも安心できる住宅ローンがある!
住宅ローンの中には、返済が難しい場合「一定期間支払いを猶予してくれる」ローンがあります。育児休暇中、産休中の方はこうした「優遇制度」を活用しましょう。
また、不慮の事故やケガ、病気にも保険で「支払いがカバーできる」ローンがたくさんあります。万が一に備えて、保障の充実したローンを選ぶと安心です。
まとめ|マイホーム購入と支払いスケジュールは「広い視野」が必要!
このように、金利や借入当初の数字だけでなく、全体を広く見渡し「どのローンがお得なお得なのか」きちんと見極めることが重要です。ローン選びの参考にしてみてください。
マイホーム購入のワンポイントメモ
返済プランを比較する際には、以下のページが役に立ちます。一度に3つまで比較できるので、気になるローンがあれば利用してみてください。