「ハウスメーカー」に聞きました|建売住宅のメリットって何?
「建売住宅」では、土地と建物を一緒に購入します。注文住宅は土地を買ってから住まいを建てるのに対し、建て売りでは「建っている住まいを買う」点に特徴があります。
ただ、最近の建売住宅は、建築前にプランが設計できる住まいも多くなっています。ここでは「建売住宅には、どのようなメリットがあるのか」詳しく説明したいと思います。
この記事でわかること
建売住宅のメリットは「住まいのイメージがつかみやすい」
住宅展示場に行くと、各メーカーが最新の住宅を公開しています。省エネルギー性の高い住まい、耐震設計に優れた建物など、さまざまな「新しい住まい」に触れることができます。
どんなにリアルなイメージ図でも、設計図やカタログだけでは、イメージがつかみにくいものです…。しかし、展示場やオープンハウスを訪れると、実際の住まいを見て、よりリアルに「未来の住まい」がイメージできます。二次元のイメージだけで分からない部分は、展示場やオープンハウスで直接確認しましょう。
住まいを実際に目にすると「あれっ、思ったよりいいな」と思う部分や「思ったイメージと違う」と感じる部分が出てくるでしょう。展示場を訪れる際もメモや写真を取って、沢山の参考資料を集めていきましょう。
購入価格が提示されているので、購入計画が立てやすい!
建売住宅の良さは、事前に「大まかな購入価格が分かる」点です。
注文住宅の場合は、土地を買ってから建物のプランを立てる必要があります。しかし、建売住宅であれば、土地と建物の値段が分かっているので、予算に合わせた家と場所が見つかります。
また、ローンの借入シミュレーションを建てる際にも、建て売りの方がラクに計画できます。
最近は「建築前にプランニングできる」住まいが多い
最近の建て売りは「できあい」の要素が少なく、間取りや設備など、購入者の好みに合わせた「自由度高い」住まいが増えてきています。
注文住宅に近い条件で建売住宅が欲しい場合は、プランに関われる物件を探してみましょう。骨組みが同じでも、壁紙や内部の仕様を変えるだけで、住まいのイメージは大きく変身します。
契約が決まれば、入居までの道のりは短い!
建て売りの場合、購入までの道のりは非常に短いです。
もちろん「家を買う」のは大きな買い物なので、契約を決めるまでに時間をかける方は多いです。ただ、契約を決めれば一気に道のりは近くなります。
個人差はありますが、契約から入居までの期間は「平均3〜4カ月」と短いです。これに対して、注文住宅の場合は契約から入居までに8カ月以上時間が掛かってしまいます。
マイホーム購入を思い立ってから、入居をするまでの「時間を短くしたい」という方は、建売住宅を中心に住まい探しをしましょう。
建売住宅は、注文住宅より「安く買える」ってホント?
2008年〜2015年の「首都圏のマイホーム購入者」のデータを見てみると、住まいの購入費用は以下のように「大きな価格差」があります。
- 新築・・・平均購入価格3,800万円
- 条件付き土地+一戸建て・・・平均購入価格4,000万円
- 注文住宅・・・平均購入価格5,000万円
平均価格が最も高いのは、3.の注文住宅です。もちろん、土地を安く購入して住まいをシンプルにすれば、購入価格は安く抑えられます。また、中古物件を安く買って、リノベーションをすれば、新築よりさらに安く「自分だけの住まい」が持てるでしょう。
ただ、新しい家を「リーズナブルな価格」で持つには、新築で購入をするのが一番です。土地価格も含めて(首都圏で)3,000万円台で購入できれば、お得な買い物と言えるでしょう。
マンションと一戸建てなら、どっちがお得?
マンションと言えば「建て売り」のイメージが強いのですが、最近では購入前に設計プランの建てられる、新しいタイプのマンションが増えてきています。
それぞれ「基本の間取り」は決まっているのですが、クロスや床材、水回り、証明、クローゼットなど、それぞれの好みに合わせて変えられる(設計できる)物件があります。
一戸建てに比べると、新築マンションの価格はリーズナブルです。ただ、都内の一等地にあれば話は別です。マンションでも一戸建て以上に、価格の高い物件が存在します。
立地の良い場所に、より安く「良いマンション」を購入するには、中古物件を購入するのが一番です。
最近では、中古マンションが大量に売れ残っており、都内でも安く購入することが可能です。こうした「掘り出し物」の物件を見つけてからリノベーションをすれば、より安くマンションを買うことができます。
中には、新築マンション以上の仕様で、快適なリノベーションプランも見つかります。また、新築より1,000万円以上安く買える物件もあり、若いカップルや価格を抑えたい家族にとって「中古+リノベーション」は、おすすめの購入方法です。
実際に、大手のマンションブランドでも「リノベーションプラン」を扱うようになりました。
ここでは、建物(中古マンション)を購入してから、メーカーのリノベーション契約に申し込むことができます。価格を抑えたい方は一戸建てだけで無く、条件の良いマンションやリノベーション購入について、検討してみましょう。