住宅ローン・賢いプランニングと返済シミュレーション
住宅ローンを利用する前に、借入のプランニングをはじめましょう。計画的にローンを組めば、返済途中の負担も少なくなります。無理のない範囲で「収入に見合った返済シミュレーション」を立ててください。
この記事でわかること
常に「想定外」に備えた、返済計画を立てよう!
家庭の事情など、想定外のことが起こるのは仕方がありません…。しかし、どのような理由でも「返済が滞る」のは、絶対に避けるべきです。返済が少しでも遅れると、借入の履歴に傷が付いてしまいます。
マイホームを購入する前に、どんなことが起こっても「無理なく返済できるプラン」を練っておいてください。
例えば、リストラされてしまったり、お子さんの教育資金が掛かることを想定し、多めに貯金を残しておけば安心です。また、不慮の事故やケガに遭遇しても、医療保険などでカバーできるよう、きちんと備えておきましょう。
一部の住宅ローンでは「病気や怪我の際、ローン残額が無料になる」プランを扱っています。また、金融機関によっては「保険料は銀行が負担する」など、お得度の高いローンが利用できます。
万が一に備えて「いつ何が起こっても大丈夫な様」に、準備を万全にしておきましょう。
生涯収支を見て計画を立てる・ボーナスや臨時収入はあてにしない
今の仕事を続けた場合、生涯収支がいくらになるのか、低く見積もってみてください。なぜ「低く見積もるのか」と言うと、高く見積もりすぎては「返済計画が狂いやすくなる」からです。
(予定よりも)生涯収支を低く見積もっておけば、万が一の場合も慌てずに済みます。予想よりお金が余るようなら、リストラやケガ、病気になった場合のために、貯金を残しておきましょう。
また、家計に余裕があれば「繰り上げ返済」として、資金を充当してみてください。繰り上げ返済ができれば、返済期間も短くなり、ローンで支払う金額(返済総額)も少なくなります。
誰でも、ボーナスや臨時収入を当てにしがちです。しかし、一時的に懐が大きくなっても、気を大きくしてはいけません…。どんな時も気持ちを引き締め、今後に備えておくことが重要です。
また「貯金が無い」という方も、遅くはありません。毎月、無理のない範囲で、コツコツ節約をしていきましょう。貯金ができれば、その分ローンの完済時期も早まり、老後の暮らしが(より一層)ラクになります。
家計収支について考えよう、毎月無理のない返済が大切
同居する家族がいれば、家計収入分から「ローン返済」と「家計収支」を引いて、『毎月いくら残るのか』計算してみてください。
夫婦共働きの家庭と、専業主婦のいる家庭では、家計収入が大きく異なります。また、同居する家族が多いと、その分(比例して)光熱費や食費、被服費、通信費、交際費、保険料等、必要なお金が大きくなります。
ローンを申し込む前に、家計収支から「いくら残せるのか」計算しましょう。
返せない場合のシナリオをあらかじめ想定し、トラブルを回避する
「頭金無し」で住まいを購入する方も多いですが、貯蓄0円でローンを組むのは危険です…。夫婦共働きの場合でも油断はできず、出産や育児の時期がやってくると、収入は激減してしまいます。
これから、子育ての時期や、お子さんの進学時に「お金が足りない」ということでは困ります。家計が苦しくならないよう、できるだけ余裕を持って「ローン計画」を立てるようにしてください。
思いつく限りの「リスク」をリストアップし、安全な環境に整える!
今後のため、思いつく限り「リスク」になりそうなことを書き出し、問題解決に務めましょう。
住宅ローンは借入の金額が大きく、収支に対する「返済負担」は重くなりがちです。このため(ローン利用者の中には)返済が滞ったという方、または「延滞しそうになった」という方が多く見られます。
ローンの返済が滞ったままでは、生活再建の目途が立たなくなります。こうしたリスクを避けるためにも「最悪の事態」を想定してから「備えること」を始めましょう。トラブルを回避するための資金は、多めに確保しておくことが重要です。
誰でも「悪いことは想像したく無い…」と考えますが、緊急時に備えておくのは、必要なことです。お金が足りないからと言って、他社での借入を増やすようでは、余計に生活が苦しくなります。
返済猶予を認めた、便利な「住宅ローン」がある!
ある銀行では「生活が苦しくなった場合、一定期間返済が据え置きされる」サービスを実施しています。もちろん、返済の時期が遅れるだけで、残額が取り消された訳ではありません。
しかし、無条件に猶予が認められれば、生活が楽になるまでの負担は軽くなります。据え置き期間中に「生活状況が好転」するよう、節約や家計の見直しを行ってください。
備えあれば憂いなし|頭金と返済資金は潤沢に…!
いかがでしたか? 今回は、プランニングと返済シミュレーションについて説明をしました。私たちは、思わぬトラブルについて「備えること」が苦手です。
しかし、いざという時のため「使えるお金」を増やすようにしてください。ある程度の備えがあれば、慌てること無く冷静に問題が解決できます。