【予算はいくら?】マイホームの購入、どのくらいお金がかかる?
ここでは、マイホームの購入で「どのくらいの予算」が必要なのか、シミュレーションしたいと思います。これから一戸建てを購入される方は、貯蓄の参考にしてみてください。
この記事でわかること
一戸建ての購入は、まず「1,000万円」を目標に頭金を貯めよう!
正しい返済計画を立てるには、まず「1,000万円前後の頭金」を貯めてください。金額だけ見ると「無理!」と思うかも知れませんが、コツコツ頑張れば無理な金額ではありません。
(例えば)20代から貯金を始めれば、10年後の「30歳〜35歳」までには1,000万円が貯まります。
1,000万円の貯蓄が「厳しい」という場合は「500万円」を目標に貯金を始めましょう。500万円でも、頭金として役に立ちます。また、きちんとボーナスを残しておけば、500万円を貯めるのは比較的簡単に達成できます。
毎月8万円の貯金を頑張れば、10年で1,000万円の頭金が残る!
(単純に計算し)1年100万円を貯めれば、10年で1,000万円の頭金が手に入ります。年間100万円を12カ月で割ると、約8万円の金額でOKデス。
ここにボーナスを加えると、月々の貯蓄額はより少なく「無理のない金額」で、年100万円が貯まります。
もし、ボーナスで20万円の貯金ができれば、月々の貯蓄は約5万円でOKです。ボーナスが入ると、ついつい家電や家具、レジャーに使いがちですが、マイホーム購入を検討中の方は(少しでもお金が残せるよう)ムダな出費は控えるようにしましょう。
光熱費や通信費、保険を見直すだけでも、年間貯蓄額はアップします。また、マイカーローンや各種ローン(クレジットカードも含む)を利用中の方は、先に完済しておくことが重要です。
マイホームを購入する前に「借金を無くす ⇒ 貯金をする ⇒ 1,000万円貯める」という大きな流れを作りましょう。
頭金が貯まった後は、年収に合った「物件価格」を決めよう!
頭金が貯まったら、物件の価格を決めましょう。3,500万円の一戸建てを買う場合、頭金の1,000万円を引いた「2,500万円」が必要になります。また、物件価格だけではありません。物件価格の約2割程、諸経費を準備する必要があります。
ここでの諸経費とは、不動産所得に必要な手続きの費用、手付金、印紙代、引っ越し代などを含みます。3,500万円の場合は「700万円」程の諸経費を準備してください。
例)3,500万円の物件購入に必要な金額
3,500万円 + 700万円 = 4,200万円
⇒ 頭金を引くと「約3,200万円」の費用が必要
3,200万円を「フラット35」で借りた場合(金利1.5%で計算)を想定しましょう。ボーナス返済なし、35年目一杯借りた場合、月々の返済額は「約9.8万円」になります。
計算で使用した自動計算ツール:借入希望金額から返済額を計算(フラット35)
9.8万円 × 12 = 年間の返済額は「約117万6千円」になるため、年間の返済率を30%で想定すれば「年収380万円〜400万円が必要」という計算になります。
3,500万円の家を購入される方は、年収の参考にしてみてください。もちろん、ボーナスで繰り上げ返済を行えば、完済までに35年(全区間)もの時間は掛かりません。
実際、多くの方は平均20年前後で「マイホームの支払いを完済」しています。
頭金が無ければ、月々の返済はもっと大変なことに…!
ここまでのシミュレーションは「1,000万円の頭金」を前提に話を進めてきましたが、頭金が無ければ、月々の返済負担は大きくなります。また、物件の価格を低くしなければ、購入自体が難しくなります…。
実際、年収400万円の方が「年間100万円以上の返済」をするのは大変です。家計に無理なく計画を立てるには、年70〜80万円が限界でしょう。また、頭金が少ない方がローンを組む場合、繰り越し返済をするのも困難です。
予算が足りない場合は、満70歳ギリギリまでローン(フラット35の場合)を利用してください。また、月々や年間返済額が多くなりすぎないよう、注意して返済計画を立てましょう。
自己資金500万円でも、2,500万円以上の物件は買える!
年収が500万円以上あれば、自己資金が500万円でも無理なく「2,500万円以上」の物件が購入できます。
計算の仕方「年収500万円」の場合
頭金が500万円用意し、2,000万円でローンを組んだとしましょう。年100万円の返済を35年かけて完済をすれば「2,500万円の物件」は、比較的簡単に購入できます。
マイホーム購入のワンポイントメモ 『頭金を貯めて欲しい物件を買う』
3,000万円以上の物件を購入するには、500万円より多くの頭金を準備しましょう。1,000万円あれば、ローンで借りる金額は2,000万円で済みます。また、頭金が1,000万円以上になれば、より高い物件も購入可能です。