住宅ローンの頭金+支払いを「シミュレーション」してみよう!
ここでは、住宅ローンの頭金と「月々の支払い」について、詳しくシミュレーションしてみましょう。
この記事でわかること
まずは、年収から「払える金額をシミュレーション」してみよう!
まずは、年収から「支払える金額」をシミュレーションしてみてください。年収400万円の方は「年20%のローン返済」で計算します。また、年収500万円以上になれば「年収×25%」で、返済する金額を割り出してください。
計算をすると、年収500万円なら「年125万円」となり、年収600万円なら「年150万円」の返済額が割り出せます。
年間の返済総額が120万円なら「月々の返済は10万円」です。また、年150万円の返済総額なら「月々12万5千円」の返済額になります。
計算が面倒な場合は、便利な「フラット35シミュレーションツール」を使ってみましょう。金利は「2016年1月時点のデータ」ですが、月々・年間の支払い計画が自動で計算できます。
まずは、以のページをクリックして開いてみてください。
上のページ内に「毎月の返済額から借入可能額を計算」するページがあります。リンク先にアクセスしたら、月々の返済予定額、金利、返済期間、返済方法を選択しましょう。
今回は「年率1.50%」で(比較をするため)借入期間は25年で想定し、借入可能額を計算しました。
年収 | 返済期間 | 月々の返済額 | 借入可能額 |
---|---|---|---|
年収300万円 | 25年 | 約5万円 | 1,250万円 |
年収400万円 | 25年 | 約6万6千円 | 2,500万円 |
年収500万円 | 25年 | 約10万円 | 2,500万円 |
年収600万円 | 25年 | 約12万5千円 | 3,125万円 |
年収800万円 | 25年 | 約16万6千円 | 4,150万円 |
年収1,000万円 | 25年 | 約20万8千円 | 5,200万円 |
ちなみに「都内の一等地」で、土地と建物を購入すると「平均5,000万円以上」の価格が付きます。もちろん、都心となれば1億円以上の建物や土地も珍しくありません。
仮に、住まいの取得費用が「5,000万円以上」とすれば、年収1,000万円以上の所得が必要です。「都心に家を持とう!」と思えば年収が多く、返済能力が高くなければ成り立ちません…。
税込み年収が400万円なら「月々7万円」返せればOK!
「ローン比較表」の通り、年収400万円の方は「月々7万円」でマイホームが持てます。
また、月7万円の返済が継続できるなら、最高2,500万円の住まいが持てます。もちろん、頭金が1,000万円あれば「計3,500万円」のマイホームが購入できます。
年収800万円(税込み)の場合「月々16万円」返しておけば安心
年収800万円になれば、月々の返済額は「16万円」を超えます。また、毎月16万円を返せば、借入可能額も「最高4,150万円」と大きくなります。
このほか、自己資金が1,000万円や1,500万円を超えると、住まいの大きさはグレードアップし、買える物件の数、質ともに広がっていきます。
年収と家族の人数、子どもの進学時期に合わせて返済計画を立てる!
年収が多ければ「高い家が買える」という考えは、間違いです。たとえ所得が多くても、家族の人数が多ければその分、生活費にお金がかかってきます。
お子さんが多く、高校や大学の進学を控えているのなら、学費や進学費用にたくさんのお金を残しましょう。「今は小さなお子さん」でも、数年先には必ず、進学時期を迎えます。
このタイミングで、ローンの返済と学費の支払いが重なると、家計は火の車と化します。支払いで家計が破綻しないよう、あらゆる側面から「支払い計画」を立てるようにしてください。
お子さんが小さなうちに「繰り上げ返済」を頑張っておけば、進学時期に慌てる必要がありません。また、前倒しで完済すれば、安定した老後が迎えられます。
単純な計算だけではダメ! ローン以外の費用も計算に加えよう
「ローンを組んでおしまい」では、ありません。ローンのほかにも、月々保険料が必要です。銀行で融資を受ければ「保険料込み」のことが多いのですが、フラット35の場合は別途(保険)費用がかかります。
また、マンションにお住まいの方は、管理費のほか、修繕費などの積み立てが必要です。このほか、固定資産税、家のリフォームなど、節目・節目でお金がかかってくるのです。
まずは、支払いが滞らないよう、返済計画に余裕を持つようにしてください。最近では「頭金なしローン」を組む方も増えていますが、余裕のないローン計画は、生活が苦しくなるのでおすすめしません。
もちろん、頭金なしでも取得が多ければ、返済に余裕を持つことは可能です。しかし、頭金も少なく、収入も少なければ(せっかく)マイホームを持っても苦しくなるばかりです…。
まずは、総額「どのくらいのお金が掛かるのか」欲しい住まいの見積もりを出してみましょう。そして、いくらの住まいなら「諸経費込み」で余裕が持てるのか、負担のない金額をシミュレーションしてみてください。
一説では「年収の5倍」が妥当と良いますが、金利や貸し付け条件は頻繁に変わります。正確な金額を知るには「ローンの融資担当者」と相談しながら決めてください。
もし、月々の返済で余裕がない場合は、建物のプランを変更するか、土地代の安い場所を探してみましょう。
ワンポイントメモ
マイホームの返済計画は、あらゆる方向からシミュレーションしましょう。年収だけで無く、家族の年齢や人数、月々の生活費を出して、返済負担が少ないプランを考えてみてください。