住宅ローンの頭金「いくら貯めればいいの?」
住宅ローンを利用する際「頭金は、最低でも2割必要」とされています。2割とは、物件価格の20%を指しており、3,000万円の物件を購入するなら「約600万円」の頭金が必要になります。
ここでは「住宅ローンの頭金は、いくら貯めておくべきか」頭金の必要性や、頭金を貯めるメリットについて詳しく説明したいと思います。
頭金は、購入物件の「約2割」を用意しよう!
頭金は物件価格の2割を用意しておけば安心です。なぜなら、住宅ローンは「物件価格の8割以下」しか融資できないというのが一般的だからです。
もちろん、最近は「頭金0円ローン」など(物件価格の10割を融資する)新しい住宅ローンが出てきています。こうしたローンを利用すれば、頭金が貯まっていない方でもかんたんにマイホームが手に入ります。
また、最近ではローンに必要な諸経費まで、丸ごと融資する「諸経費ローン」と呼ばれる商品が出ています。
住宅ローンの諸費用のほかにも、引っ越し代や家具・インテリア・家電の購入、太陽光発電の設置費用にも充当でき。頭金0円ローンと諸経費ローンを組み合わせれば、資金0円でもマイホームが持てるのでおすすめです。
金融機関の回答「頭金なしでも融資はOK」
住宅金融支援機構の調査によると、金融機関の約半数が「頭金無しでも融資できる」と回答しており、実際「フラット35」では、頭金なしでも「実質100%」の融資が受けられます。
ただ、融資率90%以下と、90%以上では利息が変わってしまいます。90%以上の融資は、金利が0.44%も大きく返済負担が大きくなります。融資を受ける場合は、最大でも9割以下に抑えるほうがお得です。0.44%の違いは、返済総額で大きな差を生み出します。
また、フラット35の金利が高くなると、自動的に団信保険料も高くなるので注意が必要です。9割以下なら金利1.74%でも、9割を超えると金利2.18%が適用され、支払う保険料が高くなります。
住宅ローンの利息と保険料を合わせれば(差額はより大きくなり)数百万円も損をしてしまいます…。例えば、住宅ローンの借入額が2,500万円なら、100%融資と90%以下の融資では、約350万円の差額が生じます。
このように、無駄な費用をカットするには、わずかでも頭金を貯める必要があります。250万円〜300万円貯めるだけでも、全体の返済総額は大きく変わってきます。
頭金なしでもマイホームは購入可能だが、一定の貯蓄は必要
頭金0円+諸経費ローンを使っても良いのですが、注意したいことがあります。それは「貯蓄無し」では、ローン返済が厳しいという点です。
貯金なしでもローンを組むのは(原則)可能ですが、必要な費用を100%借りてしまうと借入の期間が長くなり、自動的に返済総額も大きくなってしまいます。
諸経費がいらないので最初は楽ですが、返済がはじまると家計のやり繰りに苦労することでしょう。マイホームの購入には、ある程度の貯蓄が必要です。200万円〜300万円でも良いので、まずはある程度お金を貯めてからマイホームを購入しましょう。
300万円を貯めるのは、難しくありません。月々の通信費、食費、被服費、交際費などを見直せば、1〜2年の間にある程度のお金は貯められます。ボーナスなども無駄遣いをせず(マイホーム購入の為に)残しておくと良いでしょう。