購入後「失敗しない」住まいの選び方|口コミを参考に
マイホームは、人生の中で「最も大きな買い物」の一つです。しかし、購入後に後悔するような住まい(欠陥住宅等)では、大金を失うことになりかねません…。
本記事では「利用者の口コミ」を参考に、購入後も安心して住めるの見極め方について説明します。
この記事でわかること
購入後も失敗しない住まいの選び方|口コミを見てみよう
住まいは外見や内装の良さだけで決めるのではなく、欠陥がないか、構造的に安全かどうかなどをよく確かめることが大切です。
そこで役立つのが「不動産の口コミサイト」です。
などが参考になります。
口コミサイトでは、気になる物件を扱っている不動産会社名で検索することもできますし、具体的な業者を決めていない場合は物件を探すエリア内でどんな不動産業者があるかを調べることもできます。
口コミサイトでは不動産業者を利用した人の本音が書かれているので、うわべだけではわからない部分を知ることができます。特にトラブルが多いかどうか、その場合の対処が誠実かどうかなどをよく見てみましょう。
住宅ローンで知っておきたい用語⑭: 欠陥住宅
欠陥住宅とは「建物としての機能を損なっているもので安全性を欠いたもの」のことを言います。
《欠陥住宅の例》
・雨漏りがする
・床が大きく傾いている
・柱がまっすぐに立っていない
・床の一部が陥没している
・耐震構造での建築を依頼したのにそのようになっていない
などがあります
また、シックハウス症候群を引き起こす有害物質を使っている住宅も欠陥住宅とみなされます。
良い住まいは、業者選びが重要!
住まいは何度も買い替えることができません。不動産業者がすすめるままに購入したところ、思いがけぬトラブルが起こった、欠陥住宅だった、無理に高いローンを組まされたといった問題が起こることがあります。
失敗しない住まい選びは物件選びも大切ですが、それと同じくらい不動産業者・ハウスメーカー選びも重要です。
業者選びでは口コミサイトや実際の対応などで以下の点を注意してみましょう。
- やたらと高い物件を勧めようとする
- 住まいに関して不都合な質問(見えない部分や構造に関しての質問)にあいまいな回答しかしない
- 年収や勤続年数、職業などで見下した態度を取る
- 複数の物件を紹介せずにひとつだけを強引に勧める
- 決断を急がせる
このような態度が見られたら、ノルマなどで「とにかく売り上げをあげることだけ」を考えている可能性があります。
また欠陥があることを知っていながら隠していることもあるので、担当者の言葉をうのみにしないようにしましょう。
そのためには
- 口コミサイトで業者の評判をよく調べること
- 複数の物件を紹介してもらうころ
- 複数の業者で物件を探すこと
などが大切です。
欠陥住宅を掴んでしまったら、すぐに調査依頼を出そう!
入居してから雨漏りや床の傾きなど「欠陥住宅」だと気付いた場合は、どうすればいいでしょうか?
新築住宅の場合は売主に対して「構造に関する部分」と「雨漏り」に関しては10年間保証、それ以外の部分に関しては2年間の保証が義務づけられています。このことを「瑕疵(かし)担保責任」と呼びます。(ただし、購入前に買主が瑕疵を知っていた場合は対象外です)
中古住宅の場合は契約書に記載された期間内(最低でも2年以上)または「瑕疵を知ってから1年以内」は売主が責任を持つように定められています。
売主が取り合ってくれない場合や倒産してしまった場合などは、第三者的な立場の調査機関に調査を依頼しましょう。国民生活センターに相談すると窓口を教えてくれます。
調査には費用がかかるので、まずは売主の業者に欠陥を伝えることが大切です。
物件のチェックすべきポイント|仕上がりはココを確認しよう
欠陥を早くに見つけるために次の点をチェックしましょう。
傾き
……家は近くで見ていると傾きなどがわかりにくいものです。少し離れたところから見てみましょう。近所の家と比べて傾いていないかどうかをチェックします。また、家の中に入って床にビー玉を転がしてみましょう。コロコロと転がる場合は建物が傾いている可能性があります。(ただし床の材質やビー玉によって転がり具合が異なりますし、コロコロと転がる=欠陥住宅というわけではありません)
排水
……見た目だけではなかなかわかりにくいのですが、洗面所に水をためてから一気に流してどこかで漏れていないかをチェックします。
ひび割れ
……外壁のひび割れや内装のクロスのはがれがないかをチェックします。
その他、細かいことも気づいたら業者に聞いてみましょう。
建築前、工事中もこまめに物件をチェックしよう!
注文建築の場合は基礎工事の段階から何度も現場に足を運ぶようにしましょう。
工事を請け負っている業者は施主の目があると、ていねいな工事をするようになります。現場監督と言葉を交わすと質問がしやすくなるので、積極的に会話をして気になることはその都度聞いてみましょう。
また、工事の過程をスマホやデジカメでいいのでそのつど写真に撮っておくと後々のトラブルの際に役立ちます。
まとめ|住まいのトラブルを防ぐには、厳しい目でチェックする必要アリ!
マイホームを購入してから後悔しないためにも、購入前から厳しくチェックすることが大切です。
- 不動産業者やハウスメーカー選びから慎重に
- 設計、施工などそれぞれの段階でも買主が厳しい目を光らせる
などがトラブル回避には重要です。
また、建物を引き渡す際には「検査済証」や「保証書」、工事の図面や設備関係の保証書などはトラブルが発生した際に必要になります。契約書と一緒に大切に保管するようにしましょう。トラブルがあった場合の連絡先を聞いておくことも大切です。