住宅ローン|契約前に、不動産情報の価格・条件を徹底比較しよう!
「住宅ローン」選びと、同じくらい大切なのは、不動産情報をくまなくチェックすることです。特に「不動産価格や購入条件」は、たくさんの物件を徹底的に比較・検討する必要があります。
本記事では、物件情報(価格や条件)を比較する方法について、具体的な例を用いて説明します。
この記事でわかること
不動産価格をチェックする重要性について
不動産の価格はさまざまな要因で変化します。例えば次のような要素の影響を受けやすいと言われています。
立地
……新駅ができたり、大型ショッピングセンターが近くにできたりすると土地・建物の価格が上昇します。
行政の区画整理や道路整備
……大きな道路ができたり、区画整理されたりといった行政の影響を受けます。また公立の保育園ができるなどの要素も影響します。
自然環境
……昨今の自然災害の増加にともない山崩れや河川の崩壊などがないかどうか、地震の多発地帯ではないかどうかも価格に影響を与えます。
行政のサービス
……行政が実施している子育て支援や高齢者支援などによって住みやすさが違ってきます。これらが物件価格に影響を与えることがあります。
不動産価値の動向を詳しくチェックするのは難しいかも知れませんが、気になる土地や住んでみたい土地に関しては自然環境や行政の取り組みなどをこまめにチェックしてみましょう。
また、経済全体の流れも知っておくことをおすすめします。例えば都心のマンションよりも郊外型が人気で価格が上昇しているなど、不動産全般の状況を日ごろから把握しておくことが大切です。
住宅ローンで知っておきたい用語⑬: 減価要因
不動産は新築から日数が経過するにつれて価値が下がっていきます。不動産価格を算定する場合にマイナス評価される要因のことを「減価要因」と言います。減価要因には
・物理的要因
・機能的要因
・経済的要因
があります。
それぞれの減価要因の例を見てみましょう。
《 物理的要因の例》
築年数の経過による建物の劣化や使用することで消耗することなどがマイナス要因になります。
《 機能的要因の例》
旧式の設備、設備の老朽化、インターネット通信の環境がない(または遅い)などが対象になります。
《 経済的要因の例》
建物は古くなくてもそのエリア全体の人気が下がっている場合は価格が下がる要因になります。
不動産価格を比較する方法|情報サイトを活用する!
不動産価格は不動産業者などのサイトを使って調べることができ、次の3つの方法があります。
- 中堅~大手不動産サイトで調べる
- 地元の不動産屋さんで直接聞いてみる
- 国土交通省の「土地総合情報システム」を利用する
それぞれの特徴を見てみましょう。
1.中堅~大手不動産サイトで調べる
有名ハウスメーカーや不動産業者のサイトではおすすめ物件の間取りや価格が詳しく紹介されています。ただ、中には「客寄せ」のためにわざと安い物件を掲載し、実際に問い合わせをすると「それはもう売れてしまったので、こちらを……」と高い物件をすすめる場合があります。
このような不動産サイトの情報は参考程度に見ておきましょう。
2.地元の不動産屋さんで直接聞いてみる
地元の不動産屋さんは担当するエリアが狭いだけに、その土地の情報を熟知しています。
取り扱っている不動産の価格や安い場合はその理由を聞いてみると、意外な裏話が聞けることがあります。
例えば
「この地区は少し前までは人気があったが大学のキャンパスが違う地域に移転することになり、飲食店なども多く撤退することが決まっている。そのために不動産価値が下がってきている」
「このエリアは今は有名ではないが、近々私立の幼稚園ができることが決まっているので、そうなると高くなる。買うなら今のうち」
などのレアな情報が入手できます。
3.国土交通省の「土地総合情報システム」を利用する
国土交通省が提供している「土地総合情報システム」では実際に取引された土地や建物の価格を見ることができます。
「土地総合情報システム」にアクセスして、知りたい土地を選択して最近の取引価格を知るほかに、希望の土地(駅名)などで検索してどのエリアが高いかといったことを調べることもできます。
メモ:不動産会社が隠している情報は、口コミサイトを活用する
賃貸のマンションやアパートを探した経験がある人ならわかると思いますが、不動産業者は周辺環境や土地の情報でマイナス要素は隠していることがあります。
もちろん良心的な業者はいいことも悪いことも隠さずに話してくれますが、販売しなければいけないという立場上、一部の情報を黙っている可能性があります。
その場合は口コミサイトを活用してみましょう。実際にそこに住んでいる人の本音がわかるので参考になります。
条件が良い不動産情報の見つけ方|条件検索でリサーチ!
希望するエリアや価格帯で条件にある物件を見つけるには、不動産情報サイトの「条件検索」をしてみましょう。
条件検索では
- 希望するエリアまたは沿線
- 物件価格
- 新築・中古
- 一戸建て・マンション
- 間取り
- 築年数
- 駅からの距離
などの条件を入力できるようになっています。
検索は
マンション(または一戸建て)→エリア(または沿線)→間取り→駅からの距離→価格
などの順に条件を絞っていくとスムーズに調べられます。
不動産価格・条件を比較する際、注意したいポイント
不動産情報サイトでも多くの情報が得られますが、それだけでは建物の実情がつかみにくいものです。
そこで少しでも実情を把握するために、GoogleMapのストリートビューで建物の様子、周辺の道路や建物などを見てみましょう。さらに現地に出向いて物件を確認することが重要です。
特に中古物件を購入する場合はサイトやパンフレットの写真だけでなく、実物をよく見ておきましょう。
まとめ|数をこなして「不動産を見る目」を養おう!
不動産の物件価値や価格はさまざまな要因で上下しています。
不動産情報の価格は不動産サイトでも見ることができますが、それだけをうのみにせずに現地の不動産屋さんや国土交通省が提供している「土地総合情報システム」などを活用して幅広く情報収集をすることが大切です。
多くの物件を見ることで不動産を見る目が養われます。いざマイホームを入手するときに役立つので、日ごろから意識して情報収集に努めましょう。