マイホームは「信頼できる業者」を見つけることが大切!
「良い住まい」を見つけるには、信頼できる不動産業者が必要です。信頼できる業者と出会えたら、良い付き合いが続き、家のメンテナンスやアフターケアも安心して任せることができます。
本記事では、信頼できる不動産業者の探し方や、優良業者の見分け方について詳しく解説したいと思います。
この記事でわかること
信頼できる不動産業者とは?
「不動産業者探し」というと、つい「大手不動産会社」や「有名ハウスメーカー」「CMや宣伝をしている工務店」などを思い浮かべてしまいます。
しかし、大手であっても従業員のすべてが知識が豊富で良心的とは限りません。一方、小規模の不動産業者でも誠実に対応してくれるところがあります。
企業力や知名度だけで判断しないことが大切です。
信頼できる業者かどうかは、次の点をチェックしてみましょう。
(1)会社をチェック
① 宅地建物取引業免許証番号 | 「○○県知事(1)第43256号」と表示されています。( )内の数字が大きいほど長く営業をしているということで信頼の目安になります。 |
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② 業界団体の加盟 | 「(社)全国宅地建物取引業協会連合会」「(社)不動産流通経営協会」「(社)日本住宅建設産業協会」などに加盟しているか見てみましょう。このような団体は加盟する際に資格審査を受ける必要があります。加盟=信頼の証しだといえます。 |
(2)店内をチェック
① 清潔かどうか | 店内に書類やパンフレットが散らばっていないか、きちんと整理整頓ができているかどうかを見てみましょう。 |
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②ノルマ達成のグラフの有無 | 来客の席からは見えないかも知れませんが、営業担当者のノルマを競い合わせるグラフなどがある場合は顧客よりもノルマ達成を優先して物件をすすめる可能性があるので要注意です。 |
(3)営業担当者をチェック
① 知識力 | 住宅(建物)に関する知識だけでなく住宅ローンや税金、法務のことなど不動産契約に関しての専門知識があるかどうかを見てみましょう。それを判断するためには、自分自身も営業担当者の説明の意味がわかり、質問ができるように勉強しておきましょう。 |
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② 礼儀 | 約束の時間を守る、身だしなみ、言葉使いなどの基本的なマナーが身についているかどうかを見ます。 |
③ 販売姿勢 | 顧客のニーズをしっかり聞かずに「こちらが安いですよ」などと価格ばかり重視する人や「こんないい物件はもう出てこないですよ」「今すぐに決めましょう」など答えを急かす人は要注意です。 |
④提案力 | 顧客の希望は理想論で、現実には難しいことがあります。その際に適切な提案ができるかどうかを見てみましょう。 |
住宅ローンで知っておきたい用語㉝: 仲介手数料
仲介手数料は不動産を購入したり賃貸したりする際に売主(または貸し主)と顧客の間を仲介する業者に支払う手数料のことです。
売買契約や賃貸契約が成立したときに支払います。
ただし、不動産会社が売主の場合は、「仲介」はしていないために仲介手数料は発生しません。
ちなみに不動産業者の取引形態には
- 売主…動産業者が自社で所有する物件を販売する形です。
- 代理…売主の依頼によって販売や契約の手続きなどを行う形です。買主に手数料は発生しないことが多いのですが、場合によっては請求されます。
- 仲介(媒介)…売主と買主の仲介をする形です。買主だけでなく売主側にも手数料が発生します。
【仲介手数料の上限】
賃貸物件の仲介手数料は1ヶ月分の賃料が上限です。
売買契約の場合は、物件価格によって次のように上限が決められています。
取引額 (税抜き価格) |
仲介手数料の上限 (別途消費税がかかります) |
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200万円以下 | 5%以内 |
200万円~400万円以下 | 4%以内 |
400万円以上 | 3%以内 |
どうすれば、信頼できる業者が見つかるのか
有名メーカーや大手だから安心というわけではありません。
一番確かなのは、実際にその業者を利用した人の声です。
口コミサイトを見ると参考になります。
また、知り合いが利用した不動産業者を紹介してもらうと失敗が少なくなります。優秀な営業担当者は年間に何棟も販売しています。知り合いや知り合いを通じて購入した人を紹介してもらい、感想を聞いてみましょう。
新築物件には「○○不動産」などの看板が出ていることがあります。「いい家だな」と思ったら、その不動産会社の口コミをインターネットで見てみましょう。
メモ:不動産業者は、安さで選んではダメ!
家という高額な買い物をするときは価格が気になります。
しかし、不動産業者を選ぶ際には値段だけでなく、仕事の確かさや専門知識、接客や説明のていねいさからアフターケアまでトータルに判断することが大切です。
不動産業者は気に入っているが、担当者の対応が不安という場合や相性が合わない場合は違う人に変えてもらうことができます。
担当者の上司や営業所の所長などに相談して変更してもらうのもいい方法です。
信頼できる業者の見分け方
やたらと値段ばかりを強調する業者は「早く売りたい」という焦りがあると考えられます。
不動産業者は業界の中でも他社と競争していますし、自社の中でも担当者や営業所同士で売り上げを競い合っています。そのため、1棟でも多く売り上げたいのです。
しかし、それは業者の都合であって顧客には関係はありません。
購入を急かしても、「もっとほかの物件も見て検討したい」と突っぱねましょう。
担当者に
「もう少し考えたい」
「こういう条件の物件はないだろうか」
とさまざまな要望を伝えてみましょう。
それに対して根気よく対応してくれる業者なら誠実だと判断できます。
セールス色が強くないかどうかを見極めることが大切です。
不動産業者との「より良い付き合い方」について
住まいは「建てたら終わり」ではありません。家を購入した後のアフターケアも重要な要素です。
カスタマーセンターやリフォーム部門がある会社なら、アフターサービスがしっかりしていると判断できます。
また、購入すると決めてからも住宅ローンや引き渡し、入居のこと、内装や外構工事などさまざまなことで担当者とやりとりが続きます。
電話にすぐに出てくれるとか、「近くまで来たから寄ってみました」「これが参考になると思います」と資料を持って来てくれるなどフットワークが軽く動いてくれる人とは、長くつきあっていけるでしょう。
まとめ|信頼できる業者は誠実で、アフターケアもしっかりしている
信頼できる業者は有名だとか資本金が多いといった会社の規模ではなく、誠実でアフターケアまでしっかりしてくれる業者です。
ネットや周囲の人の評判などをチェックしつつ、自分との相性がどうかも判断して選ぶようにしましょう。