マイホーム購入「夫婦だけの世帯」住みやすい家と、住みたい場所
最近では「夫婦だけで生活をする」世帯が、増えてきています。夫婦が快適に暮らすには、どのような暮らし方や住まいが見つかるのでしょうか?
ここでは、夫婦だけの世帯が暮らしやすい住まいの特徴、これから住む(引越しをするのに)オススメの場所について説明します。
この記事でわかること
夫婦だけの世帯におすすめの物件
夫婦だけの世帯の場合はライフスタイルにもよりますが、それほど多くの部屋を必要としません。
例えばL(リビング)D(ダイニング)K(キッチン)と二人の寝室、または個室があればいいので2LDKでも十分に生活ができます。
一般にファミリー層なら3LDK、夫婦二人だけのDINKSなら2LDKや2DKが理想と言われています。広さは二人なら40~50㎡、ファミリー層は60㎡以上が目安ですが、ライフスタイルによっても違ってきます。
もし子どもが生まれる予定がないなら、その後の人生設計を考えて趣味を楽しめるスペースを設けるのもいい方法です。
例えば
- 友達を招いてホームパーティをしたい→広いリビングや使いやすいキッチンが必要
- ペットを楽しく暮らしたい→ペット可能なマンションまたは庭のある一戸建て
- 楽器の演奏が趣味→防音効果のある家または家が密集していない郊外に一戸建てを持つ
と希望する生活に合わせて、理想の住まいを考えてみましょう。
部屋の広さや部屋数だけで考えるならばマンションでも十分に希望が叶う物件が見つかります。
住宅ローンで知っておきたい用語No.74: 自己資金割合
住宅ローンを利用するときに、物件価格全額を借りるのではなくある程度の自己資金を準備する方がいいと言われています。
購入したい物件価格のうち、何割を自己資金で用意するかという割合を示したのが「自己資金割合」です。
例えば3000万円の物件を購入する場合、600万円を自己資金として準備すると自己資金割合は20%ということになります。
同様に3000万円の物件を購入する際に自己資金として1500万円を準備できれば自己資金割合は50%になります。逆に自己資金割合が0というケースもあります。その場合は物件価格の全額を住宅ローンで借りることになります。
なお、自己資金は頭金として購入に充てます。
また、住宅購入にはさまざまな手数料や諸費用が必要になります。そのために一般的には
頭金として物件価格の20%
諸費用として物件価格の10%
を自己資金として準備するのが理想と言われています。
現在では頭金が0でも住宅購入は可能ですが、金利を含めた返済額が多くなり、返済で苦労する可能性があります。できれば自己資金は多めに準備しておくといいでしょう。
夫婦が快適に住める物件の特徴
夫婦二人の暮らしを快適なものにするには、優先順位を明確にすることが大切です。
次のポイントを夫婦で相談してみましょう。
検討するポイント | 夫の希望 | 妻の希望 | 優先順位を決める↓ |
---|---|---|---|
最寄り駅 | 終電が遅くまである路線で駅から徒歩10分以内 | 駅まではバスか自転車で行ければOK | |
間取り | ひとりで音楽を聴いたり読書したりする書斎がほしい | 休日はケーキ作りを楽しみたいのでグリル付きのキッチンが希望 | |
浴槽は足が伸ばせる広さがほしい | 浴室暖房乾燥機がほしい | ||
リビングは広くなくてもいい | 友達を招いでお茶を楽しみたいのでリビングはある程度の広さがほしい | ||
環境 | 図書館の近くがいい | 近くにスーパーがあるエリアがいい | |
価格 | 二人で支払える範囲で購入可能な物件 | 余裕のある生活がいいのであまり高い物件は避けたい |
普段から「家がほしいね」と口にしてはいても、漠然と「静かな環境がいい」「便利なところがいい」と言っているだけでは、お互いの希望や抱いているイメージが食い違っていることがあります。
本格的に住まい探しをする前に、上記のように具体的な希望を書き出してみましょう。意外な違いを発見できますよ。
その上で「これは譲れない」という点や「これはこだわらない」という点をはっきりさせていきましょう。例えば「ガーデニングをしたい」という希望があったとしても、パートナーの「通勤に便利なところ」という意見を優先させたい場合はベランダで家庭菜園ができるところを探すといった歩み寄りができます。
住宅購入は高い買い物なので、不満を抱いたまま話を進めないことが大切です。
メモ:住まいの動線とは?
住まいの中で人の動きを線で示したものを「動線」といいます。
キッチンからダイニングやリビングに行く途中に邪魔なものがあると、遠回りをしなければなりません。
また、浴室やトイレ、洗面所の位置やドアの場所などもよく考えないと無駄な動きをすることになります。
玄関からリビングに行く途中でキッチンを通る間取りでは、来客をリビングに通るときにキッチンを見られてしまうという問題が発生します。
このように動線が悪いとストレスを感じる生活になってしまいます。動線は短く、まわり道をしないのが理想です。
スムーズな動線かどうかは設計図面や間取り図だけではなかなかわかりづらいものですが、なるべく具体的にイメージすることが大切です。モデルハウスの見学などでは動線を意識してチェックしてみましょう。
二人暮らし、家探しを成功させるポイント
夫婦二人暮らしの家探しは自分たちで住宅展示場やモデルハウス、モデルルームの見学などをして理想の住まいを絞っていきましょう。
その中でも重要なのが不動産業者選びです。
夫婦二人暮らしはファミリー層とは異なるライフスタイルになりますが、二人の希望をくみ取ってアドバイスしてくれる業者を選ぶようにしましょう。
そのためには
- 親身に相談に乗ってくれる業者(または担当者)
- 提案力がある業者(または担当者)
かどうかを見極めるようにしましょう。
夫婦の住まい、名義を誰にするのか決めておこう
夫婦二人が働いている場合は共有名義にして、住宅ローンの負担をお互いが持つことが可能です。その場合は夫と妻のそれぞれが住宅ローンに申し込むケースとお互いに連帯保証人になるケースがあります。いずれの場合も住宅ローン減税は夫と妻のそれぞれが受けられます。
ただし、夫婦が別々に住宅ローンを申し込むと諸費用が二人分かかります。また万が一離婚することになった場合に、住宅をどうするのかといった問題が発生します。
名義や支払い額などを二人でよく話し合っておきましょう。
まとめ|夫婦が円満に暮らせるよう・快適な住まいを見つけよう!
夫婦二人の世帯が住まいを持つ場合はファミリー層とは違い、部屋数が少なくても生活できます。そのため、一戸建て以外にマンションなども選択肢に入れて物件選びができます。
住まい探しは間取りだけでなくエリアなども含めた二人のライフスタイルを尊重しながら決めていきましょう。