田舎暮らしに強い・住まいのエキスパートを探す
近頃は、田舎で暮らすのがブームになっています。実際にリタイアした世代だけでなく、若い世代もどんどん田舎に移住し、新しい生活をスタートさせています。
本記事では、田舎の物件紹介を行う「住まいのエキスパート」について紹介しましょう。地方への引越をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
地方の物件・購入価格の相場は?
都市部と地方では物件価格が大きく異なります。
例えば都心で一戸建て住宅を購入しようと思うと
- 世田谷区 2LDK(土地130㎡、建物延床面積105㎡) 7500万円
- 大田区 3LDK(土地94㎡、建物延床面積91㎡) 8200万円
など、かなり高額になってしまいます。
しかし、地方では
- 大分県湯布院町 2DK(土地367㎡、建物延床面積89㎡) 900万円
- 奈良県宇陀郡 4DLK以上(土地730㎡、建物延床面積64㎡) 880万円
- 静岡県伊東市 温泉付き別荘地(土地131㎡、建物延床面積30㎡) 1900万円
と、広い土地とゆったりした間取りの家が破格の値段で販売されています。
田舎暮らしをサポートする業者とは?
都会の便利な場所での暮らしをサポートする不動産業者が多くありますが、最近は地方の物件を専門に扱う不動産会社が誕生しています。
都市部に住んでいるとなかなか地方の状況がわかりませんが、このような田舎暮らし専門の不動産業者は全国各地の古民家や空き家、別荘地などの情報を多く扱っています。
物件価格の相場やどの程度の修理が必要なのか、また周辺状況などもくわしいのでぜひ相談してみましょう。
住宅ローンで知っておきたい用語No.70:住宅性能表示制度
「住宅性能表示制度」とは、国から指定を受けた第三者機関が住宅を調査し評価する制度のことです。
A:新築住宅の場合
設計住宅性能評価書…住宅の設計に関して評価するもの
建設住宅性能評価書…建築現場を調査して災害時の安全性や住環境などを評価するもの
が交付されます。
B:中古住宅の場合
建設住宅性能評価書のみが交付されます。
住宅性能表示制度は強制ではなく任意なので、建売住宅やマンションなどでは評価を受けていない場合があるので注意が必要です。
田舎で良い物件を見つけるポイント
不動産業者を探す際には、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。
特に近年は田舎での移住がブームになっているため、急に開業した業者が少なくありません。
広く全国の情報を扱っていても、個別のエリアの情報にうといというケースがあります。
長く経営している業者で、その地方の状況に詳しい会社を探すことが重要です。
業者の見分け方としては、
- 物件の図面だけでなく周辺の土地の写真を掲載していること
- 最寄り駅までの距離や交通手段を説明していること
- 田舎暮らしのサポート担当者がいること
などを確認するようにしましょう。
メモ:地方の物件は、現地まで足を運ぶことが重要
田舎の物件に限らず、都心でも家探しは現地まで訪問することが鉄則です。
現地に行くと写真や図面だけではわからないことが見えてきます。
田舎の場合は「遠いから」と思わずに、必ず現地に行ってみましょう。
現地に行ってみると
・山間にあって急な傾斜が多い
・坂道や段差が多く、高齢になると歩行が大変そう
・公共の交通機関がほとんど利用できない
・冬になると路面や水道管が凍結する恐れがある
・古民家は魅力だが、大幅な改装が必要で費用がかかりそう
・隣の家まで数100メートルも離れていて治安が心配
・街灯が少ない
など多くの問題点が見えてきます。
また、都市部に住んでいると広い家や広い土地にあこがれを感じる人がいると思いますが、実際に住んでみると草刈りや樹木の伐採が大変だったり、害虫やねずみなどの駆除が必要といった難問が待ち受けています。
これらは物件の案内には記載されていないことなので、実際に現地に行ってそこで暮らした場合を具体的にイメージすることが大切です。
田舎暮らしで注意すべきこと
地方の自治体では若い世帯を多く招くためにさまざまな施策を実施しています。
子育て世帯に給付金を交付したり、子どもの数に応じて奨励金を交付したりと魅力あるものが多いのですが、実際に住んだ場合、家族に負担がかからないかどうかをよく考える必要があります。
● 学校までの距離
田舎暮らしの場合は家から学校まで数キロもあるというケースが見られます。
小学校は分校というケースもあり、それで子どもが納得するかどうか、通学が可能かどうかを検討しましょう。
通学路に危険な箇所がないかを確認することも大切です。
● 進学時のことも考える
中学、高校、大学と進学する際に、駅まで遠いと通学が大変です。
車での送迎が可能かどうか、下宿などひとり暮らしをさせてもいいかどうか
通学費や仕送りの費用なども考えておきましょう。
● 医療の環境が満足できるかどうか
急な病気やケガの場合に、すぐに駆け込める病院(医院)があるかどうか確認しておきましょう。
特に子どもが小さいころは小児科医院があると安心です。また、高齢になった場合は内科医や地域の医療センターなどがあるかどうかも確認しておきましょう。
● 都市部へのアクセス
ずっとその地域内だけで生活できればいいのですが、必ずしもそういうわけにはいきません。
買い物や娯楽、冠婚葬祭などで都市部に出向く機会があります。その際のアクセスに問題はないか考えておきましょう。
公共の交通機関の有無と利便性、タクシーは呼べば来てくれるのかどうか、最寄り駅までの距離なども事前に確認しておきましょう。
●買い物に不便はないか
田舎暮らしは畑で採れた野菜を食べればいいから食費はあまりかからないというイメージがありますが、それだけでまかなえるというわけではありません。
総合スーパーやコンビニがあるかどうか、生協などの宅配サービスがあるかどうかを調べておくと安心です。
何もかも満足に整う環境というのは少ないものですが、
「子どものために学校までの距離は遠くないところがいい」
「畑は絶対にほしいが、野菜以外の食料品や衣料品などを購入する店が数キロ圏内にあるかどうか知りたい」
など、それぞれの家庭で「これだけは譲れない」という条件や希望を家族でよく話し合ってみましょう。
まとめ|田舎暮らしは理想だけで無く、現実もきちんと見つめること!
都会暮らしでストレスを感じている人にとって田舎暮らしは天国のように思うかも知れません。
しかし、厳しい自然や不便さもあります。
物件の安さやイメージだけで決行しないように、現実をしっかり見つめることが大切です。