住宅ローンは「低年収でも借りられる?」世帯年収500万円で新築も買える
住宅ローンを利用するのに、年収の制限はありません。もちろん、アルバイトやパートだけで家を買うのは大変ですが、ある程度「年収が安定していて」継続した収入があれば、誰でも住宅ローンが利用できます。
ここでは、年収が少ない方が「どのようにしてローンを組めば良いのか?」ある購入者の例をもとに、詳しく説明しましょう。
この記事でわかること
3,200万円の物件を購入する場合・・・毎月の返済には、いくら必要?
3,200万円の新築マンションを購入するとしましょう。この場合、月々どのくらいの返済が必要なのでしょう。また、年収はいくら以上あれば良いのでしょうか…?
実は、世帯年収の少ない方でも、新築物件は購入できます。また、奥さんが(子育て中などの理由で)専業主婦をしていても、住宅ローンを組むことは可能です。以下で、シミュレーションをしながら説明しましょう。
世帯年収500万円でも、新築の購入は可能!
月々の返済をラクにするには「フラット35」の利用がおすすめです。長期固定金利住宅ローンの「フラット35」なら、少ない頭金でも無理なくローンが組めます。
例えば、3,200万円の物件を購入するのなら「330〜350万円の頭金」に加えて、約100万円の諸経費があれば十分です。
貯蓄は600万円から、余裕があれば800万円あれば安心です。物件が3,200万円であれば(フラットでの)ローンの借入額は2,600〜2,800万円になるでしょう。
また、ローンの金利を抑えるには、省エネルギー性の高い住まいを購入しましょう。省エネに優れた家には「フラット35」Sが利用できます。フラット35Sは、住まいの技術基準に合わせて5年〜最大10年間、金利の優遇措置が受けられます。
最も省エネ性能の優れた住まいには「フラット35S 金利Aプラン」が適用され、最高10年間「ー0.6%の金利優遇」が受けられます。
例えば、借入時の金利が「1.55%」だった場合「フラット35S 金利Aプラン」を利用すれば、10年間「0.95%」の低金利でローンが組めます。
ただし、11年目には通常の金利「1.55%」が適用されるので、返済の負担が一気に増えます。返済負担を少なくするには、最初の10年でより多く「繰り上げ返済」をしておきましょう。
月々の返済は「7〜8万円」お子さんの成長に合わせて、家計の負担を考えよう!
家計の範囲で「無理なく返済する」のなら、月々の返済額は7〜8万円といった金額が妥当でしょう。ただ、お子さんの成長や進学の時期に合わせて、負担が重ならないよう注意してください。
最大100万円単位で得をする? フラット35Sをお得に活用しよう!
フラット35Sは、省エネルギー性や耐久性、耐震性、バリアフリー性に優れた家に対して「金利が特になる」便利なローン(融資商品)です。
住まいの性能基準によって、通常のフラット35のほか、フラット35S「金利Aプラン」と、フラット35S「金利Bプラン」に振り分けられます。
最も金利の優遇が受けられるのは、フラット35S「金利Aプラン」で、借入から10年間「マイナス0.6%」の金利優遇が(2015年11月時点でのデータ)が受けられます。
また、条件のやや緩やかなフラット35S「金利Bプラン」でも、借入から5年間は「マイナス0.6%」の金利優遇が適用されます。
例えば、3,000万円のローンを組んだ場合、フラット35の場合は「3,900万円」の返済総額が必要です。しかし、フラット35S「金利Aプラン」なら約3,700万円、フラット35S「金利Bプラン」なら、約3,800万円になるので、約100万円〜200万円ほど「返済総額」が安くなります。
金利Aプランと、金利Bプランの「性能や基準」の違い
フラット35Sの金利は「耐久性・省エネルギー性・可変性・耐震性・バリアフリー性」の項目に分けて調査が行われます。最も金利条件の良い【フラット35】S(金利Aプラン) は、以下の条件を1つ以上クリアする必要があります。
- 長期優良住宅
- 「エネルギーの使用の合理化に関する法律」に基づく「住宅事業主の判断の基準を満たした一戸建て
- バリアフリー性能に優れた「高齢者等配慮対策等級4以上の住まい
- 耐震等級3以上の住宅
補助金や税金の優遇を受けて、家計の負担を少なくしよう!
このほかにも、利用できる(自治体などの)補助金や、税金の控除を利用して、より安く、快適な住まいを手に入れましょう。