ローンの計算|住宅ローンの金利は何パーセント?シミュレーションしよう
賢くローンを活用するには、計算やシミュレーションが重要になってきます。ここでは、住宅ローンの金利が何パーセントになるのか、金利の種類や「かんたんな計算の仕方」について説明します。
この記事でわかること
住宅ローンの金利は、大きく分けて3種類ある!
金利の種類は、大きく分けて3つあります。1つ目は「全期間固定金利型」と呼ばれる方式で、借入の期間中は一定の金利が適用されます。全期間固定金利は、フラット35にも採用される金利のタイプです。
2つ目は「変動金利型」と呼ばれるタイプで、金利が変動する方式です。金利が低ければ、最もお得に借入ができます。ただ、金利が変動して高くなった場合は、変動リスクの大きくなります。
3つ目の「固定期間選択型」は、一定の期間だけ固定金利が適用されます。固定の期間が終了した後は、引き続き固定金利にするか、変動金利に移行するか選択できます。1つ目の固定金利と2つ目の変動金利型をミックスしたのが、この「固定期間選択型」です。ローンを短期間で返済する場合は、リスクが少なくお得な借り方と言えます。ここでは、それぞれの金利方式について比較・確認しておきましょう。
特徴 | 全期間、金利が変わらない方式。返済額が確定しているので、シミュレーションが立てやすいのが特徴。 |
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メリット | 低金利の時に借入をすれば、長期間安定した借入ができる。 |
デメリット | 変動金利よりも「金利が高い」時には、お得感が少ない。 |
特徴 | 6カ月ごとに金利が見直される「金利が変動する」方式を指す。繰り上げ返済手数料が少ないので、まとまった返済がしやすい。 |
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メリット | 当初の金利が低いので、返済がラク。繰り上げ返済を頑張れば(返済)総額も少なくなりやすい。 |
デメリット | 変動が激しいと、金利のリスクが大きくなる。生活設計がしにくいのがネック。 |
特徴 | 一定期間は金利が固定されるものの、期間を過ぎると変動金利か固定金利のいずれかを選択する。 |
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メリット | 一定の期間は金利が安定しているので、安心度は高め。全期間固定金利より金利が低い場合は、返済総額も大幅にカットできる(2015年11月の時点では、全期間固定金利よりもお得)。 |
デメリット | 変動金利と比較すると、最初に必要な手数料や繰り上げ返済手数料がやや高いのがネック。 |
あなたのタイプはどれ? 金利と返済をシミュレーションしてみよう!
金利方式の選択は、ライフスタイルや返済プランによって変わってきます。例えば、金利よりも「安定して返せるのが一番」と考えるのなら、全期間固定金利方式を選びましょう。
実際に、フラット35でも全期間固定金利が採用されています。
長期の借入には「全期間固定金利方式」が安心!
長期間の借入を計画する場合には、全期間固定金利を選ぶのが一番でしょう。幸い、金利の水準は(2015年10月末〜11月末)最低金利を記録しており、長期間の借入にはふさわしいタイミングです。
ただ、景気の動向によっては、今後金利が上がることが予想されています。長期間ローンを組むのであれば、なるべく早い段階で住まいの購入やローンの借入を検討しましょう。
金利重視! 0.1%でも低く借りたいという型には「変動金利型」
1%、0.1%でも低い金利で借りたいという型には、変動金利型がおすすめです。ローンを短期間で組む(返済する)予定という型には、ピッタリの借り方と言えるでしょう。
ただし、金利の変動幅が大きくなり「借り換え」を検討する場合は、返済額の軽減が難しく(これまでの返済額より)多少の返済額アップが見込まれます。
変動金利型を利用する場合は、借入時期よりやや先を見据えて申し込む必要があります。
一定期間だけ固定にしたいという方には「固定期間選択型」
最初から繰り上げ返済を計画しており、一定期間は安心して「固定金利にしておきたい」という方には、固定期間選択型がおすすめです。一定期間は金利が固定されますが、固定期間を過ぎたあとは「固定か、変動か?」自由に選択できるので安心度が高いです。
ただし、固定期間が過ぎた後、何も申告をしなければ「自動的に変動金利が適用」されるので、申請のタイミング(申請忘れ)には注意しましょう。固定期間選択型は、繰り上げ返済手数料も安いのも魅力です。計画的にローンを組むという方は、固定期間選択型で申込をしましょう。
金利と借入のシミュレーション(計算)方法
利用する金融機関では、全期間固定金利、変動金利、固定期間選択型の返済額、返済期間がシミュレーションできます。まずは、金融機関の公式サイトにアクセスして、シミュレーションツールを使ってみましょう。
ローンの説明会があれば、担当者やプランナーと一緒に借入の計算ができます。また、利用できる自治体の制度、補助金があれば、返済額も大きく変わってきます。この場合は、自分でシミュレーションするのではなく、プロの意見を参考にしてみましょう。
変動金利を選ばれる方は、今後の「金利の動き」を予測して計算する必要があります。この場合もプロ並みの「読み方」が必要です。
特に、マンション傾斜問題や国内・世界情勢によって、世の中の景気は大きく変わっていきます。変動金利を利用される方は、世の中の流れや金利動向をこまかく確認しておいてください。