引っ越しをスムーズにする・一括見積もりの利用
引越の相場は、業者によって大きく変わります。引越し先が決まったら、いくつかの業者に候補を絞って「一括見積もり」を出してみましょう。
本記事では、引っ越し費用の相場や、引っ越し代を比較する方法、一括見積もりで注意したいポイントについて説明します。
この記事でわかること
引っ越し代・費用の相場とは?
引越しの費用は
A:引越しの時期 |
B:引越しする家族構成(人数) |
C:荷物の量やトラックの大きさ |
D:引越し先までの距離 |
で異なります。
例えばお父さんが単身赴任先にひとりで引っ越す場合や学生が大学入学を機に実家を出て大学のある土地に引っ越す場合などは荷物の量は少なくて済みます。
ただ、人事異動や進学などは2月~3月に集中するため、単身の引越しでも通常時期よりも繁忙期は引越し費用は高くなります。
また、家族の数が多ければ多いほど荷物の量が増えるため、大きなトラックが必要になります。引っ越し作業を行う業者の人数も増えるため、人件費がかかります。
ただ、同じ規模の家族構成や荷物の量でも、移動する距離で費用は大きく違ってきます。同一市内や同一都道府県内への引越しと、他府県への引越しでは費用は相当異なります。例えば東京都の23区内での引越しの場合と、東北地方から九州地方へ引っ越す場合では費用に大きな差があります。
今回はマイホームを入手する際の引越しなので、極端に遠方への引越しではないと想定して費用の相場をご紹介します。
家族構成 | 単身 | 夫婦だけ | 家族 |
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平均的な引越し費用 | 3万円~4万円 | 6万円~7万円 | 9万円~12万円 |
なお、繁忙期(3 月~4月)と通常期では費用は異なります。
住宅ローンで知っておきたい用語No.52: 不要品の引き取り
引越しは家の中の不用品を処分するいい機会です。
ただ、その処分方法が問題ですね。むやみに捨てられないので、自治体のごみ出しのルールに従う必要があります。
例えば自治体の粗大ごみ回収は事前に回収を申し込んで、指定された日に引き取ってもらうシステムです。
ところが引越しでは引越しの前日まで(または当日まで)使用するモノがあるのが悩ましいところです。
ベッドや布団、コタツ、冷暖房機、家電製品など新居では新調したモノを使う場合は、転居前の家で古いモノを引越し直前まで使用します。
そうなると処分する時間がなくて困ってしまいますが、引越し業者の中には引越し当日に不要品の引き取りをしてくれるところがあります。
まだ使えるモノはリサイクルとして買い取ってくれるので、その分引越し費用から割り引いてくれるのもうれしい点です。
引越し業者を探す場合は不要品の引き取りなどのサービスがあるかどうかを確認してみましょう。
引っ越し代を上手に比較するコツ
引越し代は家族構成や移動距離によっては10万円以上かかることがあります。
引越し代を節約するには、見積書を元に値段交渉をしてみましょう。
値段交渉のコツは次の通りです。
「知人が御社で引越しをしてよかったと言っていたので」
「以前も御社で引越しを依頼したことがあり、安心できるので」
とほめる方法や
「ほかの引越し業者にも見積もりを出してもらっているが、もう少し安くなれば御社を利用したい」
と合い見積もりを取っていることをチラつかせる方法などがあります。
「そんなこと言っても大丈夫?」と思うかも知れませんが、引越し業者の多くは値引き交渉に慣れています。
「値切るのが当たり前」くらいに考えて、申し出てみましょう。
遠慮は無用です!!
メモ: 見積書の内訳は、入念にチェック
引越し業者は家族構成や人数、移転前と引越し後の住所などを聞いて見積書を発行してくれます。
電話やインターネットで入力するだけで見積もりを出す業者もありますが、実際に家まで来て荷物の量などを見てもらうとより正確な見積り額が出せます。
業者が発行する見積書は、次の点をよくチェックしましょう。
見積書か契約書かをよく見ること | 契約書の場合は署名した後に引越しを断ると「解約」とみなされてキャンセル料を請求されることがあるので注意しましょう。 |
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引越しの日時 | 荷物の受け取り日と引き渡し日が異なる場合があります。 例えば遠方に引っ越す場合は荷物を積み込んで翌日に引越し先に届けるというケースがあります。 また、同じ日でも午後に出発して引越し先に到着するのは夕方というケースがあります。 季節によっては暗くなる中で荷物を搬入することになります。家族は疲れ果てた状態でたちまち使うものを多くの段ボールの中から探し出さないといけません。 業者によっては時間を明確に書いていない場合があるので、必ず確認しておきましょう。 |
トラックの大きさと台数 | トラックが大きくなればなるほど引越し料金は高くなります。「少しでも費用を抑えてほしい」とお願いすると小さなトラックを使われてしまう可能性があります。 場合によっては「積み切り」といって当日使用するトラックに入る荷物だけを運ぶが、積み込めない分は家族が車を手配して運ぶか追加でトラックを依頼することになり、結局高くついてしまいます。 トラックの大きさが妥当かどうかをよく確認しましょう。 不安な場合は複数の業者で見積りを取ると、費用の相場がわかります。 |
オプションが増えていないか | 当初の説明よりも費用が高くなっている、やたらとオプションがついているなどの場合は要注意です。 オプションは本当に必要かどうかをよく確認しましょう。 ただし、家屋の状況によってはクレーン車で窓から荷物を運ぶ出す必要があるなど、必要不可欠のものがあります。 費用ばかりに目を向けないで、作業内容やサービス全体と費用のバランスをよく検討するようにしましょう。 |
良い引越業者の見つけ方・価格と内容が一致するかどうか
引越し業者はどこの地域にもたくさんあります。
全国ネットでテレビCMなどをしている有名業者から、地方だけの小規模業者までさまざまです。
有名だからいいというわけではありません。
価格に見合うサービス内容かどうか、高すぎたり安すぎたりしていないかときちんと確認しましょう。
良い引越し業者を見つけるには、実際に家まで来てもらうこともいい方法ですが、ネットの口コミを見てみましょう。
作業内容が乱暴ではないかどうか、費用は妥当かどうかなどを確かめることができます。
一括見積もりで注意すべきポイント
最近はネットで引越し業者の一括見積もりを取ることができます。
10社前後の業者の大まかな費用を知ることができます。さらに詳細に知るには、その中でも良さそうな業者を選んで見積もりを取ってみましょう。
一括見積もりサイトはたくさんありますが、中でも公平性があり、住宅専門のサイトなどを利用するのがおすすめです。
比較する場合は費用だけでなくサービス内容にも目を向けて、満足できる引越し業者を探しましょう。
まとめ|引越業者は、複数を比較することが重要!
マイホーム購入に伴う引越しは、は急な転勤などと違い引越しまでにある程度の準備期間があります。
引越し業者選びは費用の面でも、荷物を安全に運んでもらうためにも重要です。
そこで時間をかけて複数の業者を比較検討して選ぶようにしましょう。
- 営業担当や会社の窓口の人の対応態度
- 見積もり金額
- サービス内容
- 口コミ
などを比較して、最後に見積書をよく確認することが大切です。