住宅ローンの違い|中古物件の住宅ローン「内容」を比較してみました
住宅ローンと言えば、新築のイメージが強い様ですが、中古物件でも住宅ローンが利用できます。ここでは、中古物件で住宅ローンを組む方法と、どのようなローン(種類)があるのか、詳しく説明したいと思います。
この記事でわかること
中古物件を購入する場合でも、住宅ローンが組める!
中古物件でも住宅ローンは利用できます。ただ、一点注意したいのは「引き渡しの時期」です。
中古の場合は、既に建っている物件なので、引き渡しの時期が早くなりがちです。また、中古物件の売り主は「はやく売却したい」と考えているので、引き渡しまでの時間が短くなります…。
住宅ローンは、申込から融資の実施までに時間がかかります。どんなにスムーズに手続きが済んだとしても、申込から1カ月前後待つ必要があります。スケジュールに余裕がなければ、売り主に相談をして「引き渡しの時期を待ってもらえるか」交渉してみましょう。引き渡しの時期に余裕があり、融資の実施もスムーズに行けば精神的負担も少なく、購入までの道のりがラクになります。
ローンの種類は、中古と新築で変わらない
新築・中古に関係なく、同じ住宅ローンが利用できます。ただ、リフォームに関しては、別途「リフォームローン」を利用することが可能です。
リフォームローンは、銀行だけで無く、信販会社や労働金庫、信用金庫でも取り扱いがあります。また、公的融資を利用してリフォームができます。
中古の購入で人気なのは、フラット35の「リフォーム一体型ローン」です。このローンでは、リフォーム代金と中古物件の代金が、同じ利息で借りられます。
また、財形融資(一般的には、給料から天引きで貯蓄する方法)を利用して、ローンが組めます。ただ(財形融資では)物件とリフォームローンの融資時期が、分かれています。「融資を二回受ける」必要があるので、支払いの時期に注意して、ローンを利用しましょう。
中古物件の購入で利用できるローン
- 民間ローン
- 公的融資
- 財形融資
民間融資の場合も(支払いの時期が)物件引き渡し時と、リフォーム完成時の2回に分かれる場合があります。資金計画を事前に相談してから利用してください。
融資のタイミングを見てから、ローンを検討しよう!
工事やリフォームの規模に応じて、利用するローンを選択しましょう。また、融資を受ける際は、金利の違いもよく確認しておいてください。
中古物件「ローンの申込方法」と利用のながれ
中古物件の購入とローン申込の流れについて、簡単に説明しましょう。
- 物件が決まったら、購入の申込
- 売買契約と同時にローンを申込、残金を決済する
- 物件の引き渡し
- リフォームの着工
- 融資の実施
1.〜5.について順番に説明しましょう。
1. 物件が決まったら、購入の申込
まず、物件が決まったら購入の申込をします。同時に、住宅ローンの申込をしてください。
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2. 売買契約を行い、残金を決済する
次に、売買契約を行い物件の残金を決算します。この時点では、住宅ローン融資は実施されません。多くの方は「つなぎ融資」を受けて、融資実施までの期間(資金不足)を解消します。
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3. 物件の引き渡し
次に物件の引き渡しが行われます。物件の引き渡しが終わったら、リフォームに取りかかりましょう。
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4. リフォームの着工
リフォームの工事が始まります。利用するローンによっては、物件引き渡しとリフォームに分けて融資が実施されます(ローンの内容を要確認のこと)。
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リフォームの完成
ようやくリフォームが完成しました。まだ、リフォームの検査を経て、融資の審査も進められます。
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5. 融資の実施
融資が実施され、リフォームの代金を支払います。これで、中古物件の購入は完了です!
中古物件「ローンの申込方法」注意したいのは、予算と融資の時期!
中古物件は、買ってから直ぐに住める訳ではありません…。場合によっては、改修にお金がかかり、予算オーバーする可能性もあります。
売買契約を結ぶ前に、どのくらいのリフォーム費用が掛かるのか、見積もりをしっかり計算しておきましょう。
また、融資の時期が遅れてしまうと、支払いで苦労する可能性があります。資金不足に陥る前に「つなぎ融資を利用」して、賢く物件を購入しましょう。
ワンポイントメモ 『融資の実施は、余裕を持つことが大切!』
物件の見積もりはできても、審査の時間はシミュレーションできません。審査に時間がかかると、物件の購入や工事の実施にまで影響します。ローンを利用する場合は、できるだけ時間に余裕を持って行動しましょう。