あなたは大丈夫? 住宅ローン破綻に遭うのは、こんな人!
みなさんは、住宅ローン破綻という言葉をご存じでしょうか? 住宅ローン破綻とは(借入の)返済ができなくなり、自己破産など「経済的な破綻」に追い込まれることを指します。
ここでは、住宅ローンで破綻に遭いやすい人の特徴や、破綻を避けるためのヒントをいくつか、ご紹介しましょう。
この記事でわかること
住宅ローン破綻に遭うのは、こんな人!
住宅ローン破綻になりやすい人は、ある「共通するパターン」を持っていると言います。みなさんには、破綻の心配は無いしょうか…? 「破綻度チェックリスト」を一緒に確認してみましょう。
✓ 年収は平均よりやや多いが、家計のやり繰りが苦手… |
✓ 頭金無し、購入費を全額「住宅ローン」で借入をした |
✓ 貯金が少ない、もしくは貯金0で住まいを購入した |
✓ 収入に見合わない、高額な住まいを購入してしまった |
✓ 子どもがいるが、教育のために積立貯金をしていない |
各項目については、以下で詳しく解説します。
年収は平均よりやや多いが、家計のやり繰りが苦手…
元銀行員や融資担当者に話を聞くと、意外に多いのが「高所得者のローン破綻」だそうです。高所得者は生活にゆとりがある分、家計のやりくりや支払いに対して、ルーズな傾向が強いと言います。
頭金無し、全額を「住宅ローン」で借入をした…
最近は「頭金無し」のローンも増えています。ただし、頭金無しで住宅ローンを借りるのは、余程の「やりくり上手」で無い限り、大きなリスクを伴います…。
多くの方は、最初に頭金を貯めてからローンを組み、繰り上げ返済でローンを完済していきます。もしも「頭金無し」で借りるのなら、普段の生活でもコツコツと、繰り上げで返済を続けてください。
頭金が無かった分(繰り上げ)、返済回数を少なくするよう努力する必要があります。
貯金が少ない、もしくは貯金0で住まいを購入した
頭金の部分とも共通しますが「貯金が少ない」状況で、住まいを購入するのは危険です。難しくなるからです。貯金が少ない場合、まずは、コツコツ蓄えを増やしていきましょう。
例えば、通信費や光熱費を抑えるだけでも、貯められる金額は増えていきます。特に、スマートフォンや携帯電話の費用は、プランを見直すだけで、全体に(支払う)金額が変わっていきます。
また、2016年からは電力の自由化が始まり、翌2017年にはガスの小売り自由化がスタートします。
こうした、電気代やガス代の「光熱費を見直す」だけでも、貯金はしやすくなります。家計の状況は、できるだけこまめにチェックしてみてください。
収入に見合わない、高額な住まいを購入してしまった
住宅ローンを申し込む前に「いくらの物件なら、無理なく借りられるのか」シミュレーションしてみましょう。フラット35のサイトでは、大まかな「借入可能額」が試算できます。
ここで得た金額は「年収に対して無理のない」借入金額です。この金額より、多く借りてしまうと、家計の状況は悪化します…。家や不動産だけで無く、収入に見合わない買い物は、絶対に止めておきましょう。
子どもがいるが、教育のために積立貯金をしていない
お子さんのいるご家庭では、教育費の積み立てが必要です。もし、積み立てをしていなければ(お子さんが高校や大学に進学する際)試験費用や入学費用、教材費、授業料の支払いができなくなります…。
もちろん、奨学金を利用する手もありますが、無利息の奨学金は、借入希望者が多く、狭き門となっています。また、有利子の奨学金もありますが、大きな借金を背負わせるのは、お子さんにとって(精神的にも)大きな負担となります…。
子育てをする以上、お子さんには負担のない形で、卒業までの時期を支えてあげてください。どの家庭にも「教育費+住宅ローン」を見据えた、長い人生設計が必要です。
こんな人は、やりくり上手で「破綻しない」
意外と「破綻しない」のが、世帯年収の少ない家庭です。日頃から家計を細かくやり繰りするクセが付いており、繰り上げ返済も上手に乗り越えられるのが、このタイプの人たちです。
賢く返済するコツは、家計の見直しと「貯蓄を趣味」にすること!
賢く返済するコツは「家計の見直し」を何度も繰り返すことです。どの家庭も、所得や家計が安定することは、ほぼありません。
特に、お子さんがいらっしゃるご家庭では、子どもの成長に合わせて、教育費がかさんできます。また、共働きのご家庭では、家族が増える時期(手が離れる数年)は、家計の状況も変わってくるでしょう。
こうした事態に備え、普段から貯蓄を続けておいてください。何が起きても「家計が苦しくならない」よう、さまざまな工夫を施す必要があります。
貯蓄は、苦しいことと思わず(少額でも良いので)楽しみながら、コツコツ、今後のゆとりを増やしていきましょう。
まとめ:賢く借りるには、楽しみながら貯蓄をすること
今回は、住宅ローン破綻になりやすい人の特徴を紹介し、その後に「かしこく返済する」コツをご紹介しました。みなさんも、楽しみながら貯蓄を行い、賢くローン返済を続けてください。
早めに取り組むことで、今後の生活は、より快適で安定したものとなります。