住宅ローンは賢い返済を!返済がラクになる三大ポイントを紹介
この記事で分かること
- 住宅ローンの返済をラクにするコツ!
- 繰上返済の上手な活用方法
- 子どもの教育資金と住宅ローンを両立させるポイント
住宅ローンの返済は、たった『三つのポイント』を押さえるだけで、負担を軽く、月々の支払いをラクにしてくれます。本記事では、返済負担をラクにする「住宅ローンの三大ポイント」について、詳しく説明をします。
住宅ローンの返済負担でお困りの方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
住宅ローン返済をラクにする「三大ポイント」はコレ!
住宅ローンは借入額が大きいほど、また返済期間が長いほど総返済額が多くなります。住宅ローンの負担を少しでも軽くするには、次の3つのポイントを押さえることが大切です。
住宅ローンは契約したときの条件のまま、ずっと返済を続けなければいけないということはありません。ボーナスや臨時収入があれば、それを利用して「繰上返済」を行い、早めに返済を終わらせたり、毎月の返済額を減らしたりすることが可能です。
住宅ローン返済をラクにする「三大ポイント」
- 繰上返済を早めに実行し、利息をドンドン減らしていこう!
- 繰上返済は「手数料が安い」ローンで、手続きしよう!
- こどもの教育費を中心に生活設計を立てる
①〜③について、以下で詳しく解説します。
繰上返済を早めに実行し、利息をドンドン減らしていこう!
住宅ローンは借りた元金に利息が上乗せされて総額が大きくなっています。繰上返済は手持ちの資金を投入して元金を減らす方法です。その結果、借入残高が減り、支払うはずだった利息分が軽減されます。
繰上返済では住宅ローンの残高すべてを返済しなければならないとお考えの方がいるかも知れませんが、一部返済も可能です。手持ち資金ができたらそのつど一部返済を繰り返して、返済総額を減らしていけます。
住宅ローンで知っておきたい用語⑥: 繰上返済
繰上返済とは住宅ローンを返済中に手持ちの資金をローンの元金に充当して当初の予定よりも早く返済することです。
繰上返済には借入金の残高の全額を返済する「全部繰上返済」と一部だけを返済する「一部繰上返済」があります。また、一部繰上返済では返済期間を短くする「期間短縮型」と返済額を下げる「返済額軽減型」のどちらかを選択します。(金融機関によっては併用も可能)
繰上返済は「手数料が安い」ローンで、手続きしよう!
繰上返済をする場合は、金融機関によって手数料が異なります。
繰上返済は何度でもできますが、手数料の高い金融機関を選ぶと結果的に出費が増えることになってしまいます。事前に手数料を調べてかしこく繰上返済をしていきましょう。
繰上返済手数料(すべて税込) | |||||
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窓口 | ネットバンキング利用 | ||||
一部 | 全額 | 一部 | 全額 | ||
大手銀行A | 16200円 | 21600円 | 無料 | 5400円 | |
大手銀行B | 16200円 | 16200円 | 無料 | 無料 | |
地方銀行A | 21600円 | 32400円 | 取り扱いなし | ||
地方銀行B (返済額や固定金利・変動金利で異なる) |
10800円~43200円 | 5400円~43200円 | 無料 | 無料 | |
ネットバンキングA | 無料 | 無料 | |||
ネットバンキングB | 無料 | 54000円 | |||
信託銀行A (固定金利・変動金利で異なる) |
5400円~21600円 | 3240円~32400円 | 無料 | 無料 |
このように銀行によって手数料が大きく異なります。また、同じ銀行でもネットバンキングを利用すると手数料が無料になるケースが多いようです。細かい条件などもよく確認して利用しましょう。
繰上返済と同時に考えたいのが、返済計画です。ローンを組んだときは「返せるだろう」と思っていたのが、給料が増えない、転職を余儀なくされた、こどもが留学したいと言い出した……など予想外の展開になることがあります。特にこどもの教育費は削りたくないものです。そこで生活設計を見直してみましょう。
こどもの教育費を中心に生活設計を立てる
こどもが成長すると教育費がかかり、家計に大きな負担がかかります。住宅ローンの返済と教育費がダブルで家計を圧迫しないように考えていきましょう。
例えば繰上返済をこどもの教育費が少ない時期に行い、10年間の固定金利にします。特にこどもの教育費が増える中学生になる前に始めると、中学、高校、大学の10年間は金利変動があっても心配いりません。
住宅ローンだけじゃない! 子どもの「教育費」は、早めに準備しよう
教育費はこどもが小さいころはそれほど負担にはなりませんが、高校・大学と進学すると予想以上に高額になってきます。例えば大学は私立文系で4年間で約400万円、私立理系で約700万~800万円程度かかるといわれています。さらに最近は大学院に進学したり、留学したりするケースが増えているため、早くから準備することが大切です。学資保険や教育資金用の積み立て預金を始めるなどして、大学入学時に500万円程度貯めておくと安心です。
繰上返済の注意点・返済を頑張りすぎない…!
繰上返済をするにはまとまった額の資金が必要になります。ただ、その費用を捻出しようとすると、
- 節約しすぎてストレスが増える
- 生活費を切り詰めて気持ちに余裕がなくなる
- 好きなものを買ってもらえないなど我慢を強いることになり不満がたまる
といった精神的な負担が増えてしまいます。
節約を楽しみながらかしこく無理のない範囲で繰上返済をすることが大切です。
まとめ|繰上返済を上手に取り上げ、ローン返済の負担をラクにしよう♪
念願のマイホームを手に入れたものの、住宅ローンの返済が苦しいというのはよくある話です。その場合のひとつの解決策として繰上返済があります。
繰上返済をするときは、次の点に注意しましょう。
- 一部繰上返済と全額繰上返済があるので、自分に合った方法を選ぶこと
- 繰上返済は銀行によって手数料がかかるので手数料や条件をよく比較すること
- 教育費が必要になる時期に住宅ローンの返済が負担にならないように計画的に教育資金を貯めたり、早めに繰上返済をしたりすること
- 繰上返済のために生活を切り詰めすぎると精神的なストレスが増えるので注意すること
お得な繰上返済の方法はケースバイケースで異なります。固定金利や変動金利、返済期間などをよく比較して、自分にぴったりの方法を選びましょう。