借り換えローンを徹底比較|今トクするローンはこれだ
「返済総額を抑えたい」という方や、今利用中の「ローン金利を下げたい」という方は、他社への借換を検討しましょう。
本記事では、人気の高いメガバンク、インターネット銀行、地方銀行、その他住宅ローンの「借り換え金利」を比較し、今「もっともおすすめできる住宅ローン」について解説します。
この記事でわかること
メガバンク|今、一番お得な「借り換えローン」はコレ!
2016年1月下旬に日本で初の「マイナス金利政策」が発表されました。住宅ローンを組む人にとっては絶好のチャンスです。さっそくネット銀行が先駆けとなって住宅ローンの金利引き下げが始まりました。例えば新生銀行は0.05%~0.1%の引き下げをしています。それに続いてメガバンクも0.85%~1.0%まで下げ、これはメガバンクとしては過去最低水準になっています。
銀行間の競争が激化
マイナス金利に乗って顧客を獲得しようと、ネット銀行だけでなく大手銀行も金利優遇を打ち出してきています。
2016年8月時点でりそな銀行がネットでの借り換え限定として「10年固定金利0.350%」を打ち出しています。
今後の金利動向に注目
ただし、マイナス金利が続くからといって住宅ローンの金利がマイナスになることはありません。「金利が底をついた状態」となり、特にメガバンクでは20年固定金利は0.05%の引き上げを行っているところがあります。大手銀行ほど金利設定はシビアに考えていることがわかります。
なお、借り換えの手数料は融資金額に対して○%という「定率制」のところと、融資額に関係なく一律○○円という「定額制」のところがあります。金利が低くても手数料を高く設定しているところがあるため、注意が必要です。
住宅ローンで知っておきたい用語⑨: メガバンク
巨大な資金を持つ大手都市銀行のことで、日本では大手銀行の合併にともなって次の3大メガバンクが誕生しました。
・三菱UFJフィナンシャルグループ(三菱東京UFJ銀行など)
・みずほフィナンシャルグループ(みずほ銀行など)
・三井住友フィナンシャルグループ(三井住友銀行など)
インターネット銀行|今、申し込むべき「借り換えローン」
住宅ローンの取り扱いは有店舗を持つメガバンクや地方銀行、ネット銀行などで行っています。
特にマイナス金利導入後は大手、地銀、ネット銀行ともに低金利を打ち出していますが、中でもネット銀行は下記のようなコストがかからないため、同じ金利で融資を行ったとしても利益率が高くなります。その分、金利を低くすることができますし、審査のハードルも低くなります。
ネット銀行が不要なコスト
- 店舗を構えるコスト(店舗の賃貸料、光熱費など)
- 店舗で働く従業員の人件費
- 各種パンフレットやDMなどの広告宣伝費
一方、大手銀行や地方銀行は店舗を構えている分、コストがかかります。
ネット銀行の借り換えローンの金利の例
変動金利 | 10年固定金利 | |
---|---|---|
住信SBIネット銀行 | 0.497% | 0.87% |
ソニー銀行 | 0.49% | 0.75% |
(2016年8月時点)
特にネット銀行ではマイナス金利導入後は「低金利」「審査が通りやすい」「さまざまな特典」などのメリットやキャンペーンを打ち出して顧客獲得に力を入れています。
住宅ローンの借り換えを考えるなら、ネット銀行が狙い目だと言えます。
地方銀行|今、狙い目の「借り換え専用」ローンはコレ!
ネット銀行では不安だという方には、地方銀行がおすすめです。
地方銀行はメガバンクよりも審査が甘い傾向にあります。しかも、金利設定はネット銀行に劣らないほど魅力的ですし、地元の銀行という安心感もあります。
特におすすめの地方銀行の借り換えローンはこちらです!
変動金利 | 10年固定金利 | |
---|---|---|
横浜銀行 | 0.6% | 0.675% |
千葉銀行 | 0.55% | 全期間固定 1.27% |
その他|借り換えで人気の高い住宅ローンは、コレ!
借り換えを考えるなら、住宅ローン専業のローン会社を検討されてはいかがでしょうか。
一般の銀行は住宅ローン以外に定期預金や教育ローンなどさまざまなサービスを提供していますが、住宅ローンだけを取り扱っている会社があります。このような住宅ローン専業会社のことを「モーゲージバンク」と呼びます。
国内最大手の住宅ローン専業会社「アルヒ(ARUHI)」の例を見てみましょう。
フラット35の全期間固定金利の場合
- 返済期間が15年~20年の場合……0.830%
- 返済期間が21年~35年の場合……0.90%
となっています。(2016年8月時点)
また変動金利の場合は住信SBIネット銀行のローンを利用できます。
この場合の金利は借り換えローンの場合、0.497%とかなり低くなっています。(2016年8月時点)
アルヒはフラット35のシェアが5年連続NO.1
アルヒの名前を聞いたことがないという方がいるかも知れませんが、実はフラット35は全国のシェアで5年連続NO.1という実績を持っています。
アルヒが人気の理由としては、以下の点があげられます。
- 有店舗で全国各地に支店があること……対面で説明を聞ける安心感があります。
- 金利が低いこと……常に最低水準の金利で提供しています。
- ARUHIメンバーズクラブの特典が受けられること……アルヒで融資を受けると「ARUHIメンバーズクラブ」の会員になれて、引越しや家電・インテリア家具の購入などが優待価格で利用できます。
このように住宅入手に関するさまざまなサービスが充実していることが人気の理由になっています。
銀行ローンの金利傾向|借り換えより、新規の方が断然お得!
住宅ローンは借り換え以外に「新規借り入れ」という選択肢もあります。
そのほうが金利が低いことがあるので、借り換えローンばかりでなく新規借り入れも視野に入れて検討してみましょう。
コラム: 金利引き下げは、個人交渉できる
住宅ローンは現在利用中の金融機関に交渉して「金利の引き下げ」や「ボーナス時の支払い額の変更」「元利均等返済と元金均等返済の変更」などができます。
返済が苦しいときは相談してみましょう。
借り換え手数料の比較
住宅ローンを借り換える際には「借り換え手数料」がかかることを忘れないようにしましょう。
区分 | 借り換え手数料の平均金額 |
---|---|
メガバンク | 32,400円 |
ネット銀行 | 160,000円 |
地方銀行 | 32,400円 |
その他・ローン専業 | 融資額の2.0% |
なお、手数料とは別に保証料などの諸費用も必要になります。メガバンクや地方銀行では事務手数料は3万円+税以外に保証料などがかかります。
一方、ネット銀行では保証料としては請求されませんが、その分を「事務手数料」として請求する形にしています。
いずれにしても手数料がかかるということを覚えておきましょう。
まとめ|インターネット銀行は、新規・借り換えともにお得!
このように金利、手続きの簡単さ、特典などのサービスなどを総合的に比較すると、インターネット銀行が「新規」「借り換え」ともにお得だと言えます。