【住宅ローンを徹底比較】お得に借りられるローンはコレ!
住宅ローンの中にも、さまざまな商品が存在します。メガバンク、インターネット銀行、地方銀行では、住宅ローンの内容、貸し付け条件はそれぞれ異なります。
ここでは、どの金融機関で借りれば「お得に利用できるのか」金融機関別に、住宅ローンを徹底比較したいと思います。
この記事でわかること
メガバンクは、金利の引き上げを実施
2016年3月末までは「マイナス金利」導入の影響で、住宅ローン金利も低金利で推移していました。しかし、2016年4月に入ると、メガバンクの住宅ローン金利において、次々と引き上げが起こっています。
例えば、日本を代表する四行(三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな)は、住宅ローンの固定金利を0.05〜0.10%の引き上げに踏み切っています。
マイナス金利なのに、どうして金利が上がったのか?
多くの方は「マイナス金利なのに、なぜ住宅ローン金利が上がったのか?」と疑問を持っておられるようです。「過去最低水準」と言われた住宅ローン金利が、新年度から引き上げられたのには、訳があります。
それは、長期金利の流れが落ち着きを取り戻したからです。また、マイナス金利の状態は、各金融機関に大きな負担を与えています。こうした、マイナス金利の影響を軽減するため(大手銀行は)住宅ローン金利の流れを正常化させたとも、考えられます。
長期固定ローンは、引き続き低金利状態をキープ
しかし、金利が上がったのは「10年以下の固定金利ローン」だけです。長期固定金利については、どの金融機関も引き続き、金利の引き下げを実施しています。
このため、メガバンクで住宅ローンを利用する場合は(引き続き)長期固定金利の利用がおすすめです。変動金利の場合は、世の中の流れが金利に影響しやすく、先を見通すのは大変です…。
しかし、金利引き下げが続いている、長期固定金利であれば、金利変動のリスクも無く、安心してローンが利用できます。
ネット銀行は「超低金利のまま」推移
住宅ローンの分野でも、ネット銀行の勢いは止まりません。コンビニや提携銀行の多いネット銀行は、店舗数は少ないものの、手数料の安さや金利の低さで人気です。
また、繰り上げ返済の条件も緩やかで、都度返済や一括返済の手数料が低い、金融機関(ネット銀行)も多いです。こうしたネット銀行の多くは、長期・短期ともに、低金利のまま貸付を継続しています。
ただ、10年以下の変動金利については、一旦「最低金利の底を突いた」と見られており、一定の注意が必要です。このため「金利の上昇が起こり得る」2016年の夏頃までに、変動金利から長期固定金利に乗り換える、住宅ローン利用者が増えています。
住宅ローン専門の企業は、史上最低金利をキープ
住宅ローンだけを専門に扱う企業が存在します。こうした企業は「どこよりも低金利で融資すること」を、企業目標としています。このため、2016年3月末までの「超低金利傾向」は、引き続き継続する見込みです。
ただし、いくら専門の企業とは言え、世の中の流れには逆らえません。今後は、10年以下の変動金利を皮切りに、住宅ローン金利の引き上げが起こる可能性は充分あります。
みなさんも(2016年のできるだけ早い段階で)借換や他社への乗り換え、長期低金利への切り替えを、前向きに検討していきましょう。
地方銀行も、金利を低いまま融資を継続
地方銀行の住宅ローンは、低金利のまま融資を継続しています。これは、メガバンクとの差別化を図り、地域の利用者に対して「還元できる金融機関」を目指しているためです。
ただし、大手でも地方銀行でも、経営が大変なのに違いはありません。2016年4月までは、低金利で推移していますが、今後はいつ、金利の引き下げが起こってもおかしくありません。
他の金融機関同様、短期金利や変動金利は、できるだけ早い段階で、長期固定金利ローンへの借り換えや、乗り換えを検討しましょう。長期固定金利ローンの金利は、今が「最も低い時期」と言えます(2016年4月時点)。
住宅ローンの流れが安定してきましたが、これ以上、金利が下がってしまうことは現実的ではありません。また、補助金制度の改正や増税などで、条件も変わってきます。マイホーム購入をお考えの方は、できるだけ早めに行動を起こしてください。
最後に、各金融機関の「借入おすすめ度」を簡単にまとめておきます。
金融機関 | 長期固定金利ローン | 短期固定金利ローン |
---|---|---|
メガバンク | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
ネット銀行 | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
住宅ローン専門業者 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
地方銀行 | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
まとめ・メガバンク以外の「低金利」ローンが狙い目!
マイナス金利が導入されたものの、かの日銀総裁でさえ、景気の流れを明確に把握できていません。このため、短期金利の流れを正確に読むのは、プロでも「不可能」と言われています。
今後は「長期定期に安定している」固定金利をターゲットに、新規借入や借り換えを検討してみてください。本記事でも「金利の状況」が変わり次第、新しい情報をアップデートしていきたいと思います。