物件選び「家探しで失敗しないポイント」5つ!
物件選びで重視したいのは、住まいの広さや快適さに限りません。駅からの距離や最寄りの路線、周辺の商業・公共施設の有無など「周辺環境の良さ」も、物件選びの重要なポイントです。
本記事では、物件選び「家探しで失敗しないポイント」5つ紹介しましょう。
この記事でわかること
良い物件に共通する特徴5つ!
「良い物件」と呼ばれるものには、次のような共通点があります。
これをしっかり押さえて、満足のいく物件を手に入れましょう。
良い物件に共通するポイント5つ!
- 住まいの快適さ(機能性・間取りなど)
- 日当たり・方角
- 耐震性・耐久性・地盤など
- 周辺環境(商業施設・公共施設の有無)
- 駅からの距離、バス停からの距離
住まいの快適さ(機能性・間取りなど)
住まいははだ部屋が広いとか部屋数が多いといったことが重要なのではありません。
家族構成や生活パターンにとって動きやすいかどうか、動線が短くスムーズに動けるかどうか、収納や設備が満足できるかどうかといったことで快適さに差が出ます。
例えば小さな部屋をいくつも作ると、電灯や窓が多くなります。電気代が増える、カーテンや窓の掃除が大変といった問題が発生します。
間取りや機能性は家族の暮らしにマッチしているかどうかをよく検討しましょう。
日当たり・方角
日当たりがいいかどうかは、暮らしの快適さに直結します。1日中日差しが当たらない家は暗くて陰気な雰囲気があります。
また、湿気が多いと、かびやダニが発生する原因になります。
方角に関しては、大きな窓が西側についていると西日が入って夏は気温が上昇しますし、畳や壁、家具などが日焼けを起こしてしまいます。
「方角」というと「風水」を気にする方がいるかも知れませんが、物理的な日差しや湿気などに問題がないかをチェックしてみましょう。
耐震性・耐久性・地盤など
住まいの安全性の面で耐震性や地盤などは重要な要素です。
耐震性は建築に使う素材や骨組みなどの構造で左右されます。
住宅が地震の揺れに対してどの程度の強さがあるかということは
「耐震等級」で判断します。
耐震等級が1級の物件は建築基準法の基準を満たしています。さらに耐震等級2級や3級になるとより耐震性が高くなります。
一方、家の構造によっては揺れを吸収する「制振」や揺れを逃がす「免振」などの機能を備えたものがあります。
事前によく調べてみましょう。
なお、地盤は自治体が公表しているハザードマップで調べることができます。住みたいと思う地域の危険度を調べてみましょう。
耐久性や耐火性に関してはRC造(鉄筋コンクリート造)が優れています。
周辺環境(商業施設・公共施設の有無)
毎日の生活にとって周辺環境は重要なポイントです。
これは家族構成や年齢、日常生活の行動パターンなどにマッチしている環境かどうかをチェックしましょう。
買い物 | スーパー、コンビニ、百貨店、コインランドリー、薬局など |
---|---|
医療機関 | 内科、小児科、歯科、耳鼻科、産婦人科など家族に合わせて利用頻度が高い医療機関が通える範囲にあるかどうかを調べます。 |
公共施設 | 学校、保育園・幼稚園、図書館、公園、役所、警察署、郵便局などよく使う施設が近くにあるかどうかを調べます。 |
金融機関 | 銀行、郵便局など |
便利かどうかだけでなく、治安や風紀もよく見てみましょう。
夜遅くまで営業している飲食店があり酔っ払いが多い、街灯が少なくて夜道は危ないなどを見ておきます。
駅からの距離、バス停からの距離
駅からの距離やバス艇からの距離、バスの本数が多いかどうかも必ずチェックしておきましょう。
駅から近い物件は価格が高いことが多く、一戸建てよりマンションの方が購入しやすい傾向にあります。
そのため、必ずしも駅に近い点にこだわらず、バスの便も検討してみましょう。その際にバス停からはあまり遠くない場所がおススメです。
夜間や雨の日などに長い距離を歩かずに済みます。また、バスが時間よりも早く来ることがありますが、そのときもバス停に近いとすぐに行って乗車が間に合います。
さらにバスの本数も調べておきましょう。本数が少ないと結局使い勝手が悪く、あまり利用しなくなります。
長い目で見て、通勤や通学に便利かどうかを検討することが大切です。
住宅ローンで知っておきたい用語㉛: 建て売りと注文住宅の違い
販売されている家には「建て売り」と「注文住宅」があります。
建て売りは不動産会社がすでに建てた家を販売するもので、土地と建物がセットになっています。注文住宅は買い主が間取りを自由に考えて建築を依頼するものです。土地探しから始めて営業担当や設計士と間取りや設備を相談して進めていきます。
それぞれのメリットとデメリットは次のようになります。
建て売り住宅 | 注文住宅 | |
---|---|---|
メリット | ・注文住宅よりも価格が安い傾向にある ・土地もセットで販売している ・家はすでに完成しているので早く入居できる |
・間取りや内装などを自由に決められる ・土地も一緒に購入するので、土地の使い方も自由にできる |
デメリット | 間取りや設備が決められているので、買い主の意見が反映できない | ・価格が比較的高い ・設計から建築まで時間がかかる |
なお、マンションの場合は「建て売りマンション」とは呼ばずに「分譲マンション」といいます。
良い家探しで失敗しないポイント
「家を買う」というと、物件だけに目が向きがちです。しかし、住まいだけでなく周辺の環境を含めて総合的に判断する必要があります。
また、不動産会社選びも大きなポイントです。
注文住宅の場合は顧客の意向を汲みつつ、適切なアドバイスをしてくれるかどうか、建て売り住宅やマンションの場合は売ることばかりをアピールしないかどうか、別の物件の提案をきちんとしてくれるかどうかなどを見てみましょう。
ワンポイントメモ 2×4工法について
「2×4(ツーバイフォー)工法」は北米で考え出された工法で、「枠組壁工法」ともいいます。
断面の寸法が2×4インチの木材で枠組みをつくります。
壁、床・天井の6面で家を支えるのが特徴で、地震に強く気密性や断熱性、耐火性、耐風性が高いというメリットがあります。
また、比較的工期が短いのも特徴のひとつです。
物件選びはチラシや店舗、ネットからも検索できる
物件を探すときは、チラシや住宅情報誌が参考になります。
そのほかにも店頭で説明を聞いたり、インターネットのサイト検索もいい方法です。
店頭ではチラシに載っていない物件情報を聞くことができます。
また、インターネットではエリアや予算、間取り(部屋数)などの条件で検索できるので便利です。
物件探しで、注意したいこと「ネットを100%信用しない」
インターネットで調べるのは便利ですが、掲載されている写真と実物は印象が違う場合があります。それはパンフレットも同じです。
失敗しないためには、必ず現地に足を運んで見学させてもらいましょう。
部屋の広さや天井の高さ、雰囲気、周辺環境など現地に行ってわかることがたくさんあります。
いくつもの家を実際に見る経験を積むと、「物件を見る目」ができていきます。少し時間はかかっても、納得のいく家探しをしましょう。
まとめ|家探しは物件だけでなく、全体を見渡すことが重要!
失敗しない家探しのためには、
A:物件のチェック……間取りや機能性、耐震性、耐久性
B:周辺環境のチェック……地盤、駅やバス停からの距離、買い物や学校、公共施設などの有無
などを総合的に判断して決めることが大切です。
さらに大きな買い物だけに信頼できる業者かどうかをしっかり見極めましょう。