マイナス金利の導入で2016年3月以降は過去最低の金利が適用される!?
ここでは、2016年1月末に決定、2月より導入される「マイナス金利」と住宅ローン金利の関係について、詳しく説明をします。私たちの生活に、どのような影響が出るのでしょうか?
まずは「住宅ローンの金利」を参考に、全体の流れを見ていくことにしましょう。
この記事でわかること
マイナス金利の導入と、住宅ローン金利の変化|フラット35の金利は?
まず、2016年2月上旬時点の「フラット35」の金利について確認してみましょう。全国の金利(平均)は、以下の通りです。
借入の期間 | 融資率 | 金利 |
---|---|---|
21年~35年まで | 9割以下 | 1.48% |
21年~35年まで | 9割以上 | 1.92% |
20年以下 | 9割以下 | 1.21% |
20年以下 | 9割以上 | 1.65% |
2016年1月、2015年12月はどのような金利だったのか、以下のデータを合わせて比較してみてください。
注意)本項で比較する「過去の金利データ」は、9割以上の金利を掲載していません。金利9割を越える過去のデータについては、住宅金融支援機構に残っていなかったため「判明しているデータ=9割以下」の金利のみ、掲載しています。
2016年1月の金利、2015年12月の金利
2016年1月の「フラット35」平均金利は、以下の通りです。
借入の期間 | 融資率 | 金利 |
---|---|---|
21年~35年まで | 9割以下 | 1.54% |
20年以下 | 9割以下 | 1.27% |
2015年12月の「フラット35」平均金利を見てみましょう。
借入の期間 | 融資率 | 金利 |
---|---|---|
21年~35年まで | 9割以下 | 1.55% |
20年以下 | 9割以下 | 1.28% |
2016年2月の21年〜35年ローンが「平均1.48%」で、20年以下の金利「平均1.21%」でした。金利が、徐々に下がっているのは、一目瞭然です。
2016年3月以降は、より低い金利が適用される!
2016年3月には、どのような下げ幅になるのでしょうか?大手の住宅ローン「固定金利」を確認してみましたが、2016年2月の固定金利は限定的でした。
しかし、専門家の意見では、3月以降「過去最低の金利が適用される」と予測されています。
(連続して、金利が引き下げが行われる)2016年3月以降は「絶好の借入時」と言えます。また「消費税10%」を控え、住宅ローン利用者の数は「増え続ける」と予想できます。
金利がお得になるのは長期固定! 2016年3月以降は、借り換えが◎
マイナス金利導入が発表されてから、住宅ローンの「長期固定金利」は、次々と金利引き下げが発表されました。この流れは今後しばらくは継続すると見られます。今から申込をすれば、2016年は「過去最低レベルの低金利」で、融資が受けられるでしょう。
住宅ローンを利用中の方は、金利の見直しをしてみましょう。変動金利を利用中の方は、長期固定金利への借換をシミュレーションしてみてください。
長期固定金利のメリットは「将来の変動リスク」から解放され、低い金利でローンが利用できる点です。
変動金利に関しては(2016年2月現在)、大幅な引き下げは見られません。3月に入っても(変動金利が)大きく引き下げられることは無いでしょう。この機会に、変動金利から固定金利への乗り換えを検討してみては、いかがでしょうか?
日本を動かすメガバンクの動きを見て「住宅ローン」金利を読み解こう!
日本を代表する「メガバンクの動き」を見れば、今後の住宅ローン金利の傾向が確認できます。
まず、三井住友銀行の2016年2月時点の金利ですが、変動金利が年0.625%〜0.975%、固定金利20年以内が1.85%〜1.96%、20年〜35年が1.99%となっています。
続いて、三菱東京UFJ銀行の金利ですが、変動金利が年0.625%〜0.875、固定金利20年以内が1.05%〜3.05%、20年〜35年が1.54%〜1.60%となっています。
みずほ銀行の住宅ローン金利は、変動金利が年0.625%〜1.075%、固定金利20年以内が1.71%〜1.78%、20年〜35年が1.78%〜1.85%となっています。また、みずほ銀行の場合、自己資金が「借入金額の20%以上」あれば、固定金利は更に「0.1%」引き下げられます。
大手メガバンクでも、最低金利が導入される
大手メガバンク全体の金利動向は、2016年1月に比べて変動は据え置き、固定に関しては0.05%程度の引き下げが実施されています。
また、2016年2月からは新たな引き下げが実施され、2015年の最低金利「1.37%」を更新する、超低金利の登場が予想されています。
こうした「超低金利状態」がいつまで続くのか、専門家の能力を持ってしても、正確な予想は不可能です…。
ただひとつ言えるのは、このチャンスを逃さず「住宅ローンを借り換えるべき」ということです。
今後、大きな金利変動(上昇)が起こると、資金計画は大幅に狂ってしまいます。しかし、金利が最低ラインの段階で「固定ローン契約」を結んでおけば、金利変動のリスクを回避し、完済ルートが確保できます。
フラット35の利用を検討中の方、各金融機関の固定金利ローンを利用される方は、このチャンスを利用し、住宅ローンを申し込みましょう。もちろん、現在利用中の方は「できるだけ早い段階で」借換シミュレーションをしてください。