【住宅ローンの金利を比較】フラット35と10年固定ローンお得なのはどっち?
ここでは「フラット35」と「10年固定ローン」では、どちらがよりお得に借りられるのか、それぞれのメリットとデメリットを詳しく比較したいと思います。
この記事でわかること
返済額が変わらないので安心「フラット35」
「フラット35」は、CMでもおなじみの長期固定金利住宅ローンです。フラット35の魅力を簡単にまとめてみました。
「フラット35」の魅力
- 保証人がいらない・保証料が無料
- 繰り上げ返済手数料が無料
- 固定金利なので返済シミュレーションが立てやすい
フラット35は、自営者や女性でも借りやすい住宅ローンとして人気です。面倒な保証人を立てる必要がなく、保証料が掛からないのも魅力のひとつです。また、繰り上げ返済手数料が無料なので、短期間で完済しやすいのが特徴です。
これまで「100万円から繰り上げ返済できる」としていましたが、2014年からは(ネット返済に限り)10万円からでも繰り上げ返済できるようになりました。
フラット35で注意すべきポイントはここ!
フラット35の注意点は、以下の通りです。
ここに注意 フラット35
- 戸建て70㎡以上、マンションは30㎡以上でなければ融資が受けられない
- 借入条件の「適合基準」を受けるには、調査に手数料がかかる
- 変動金利に比べると金利が高め
フラット35はローンを受けるための基準(部屋の大きさ・性能)が細かく設定されています。
そして、フラットについて「誤解しやすい」ポイントは「金利」についてです。同じ「フラット35」という名称でも、取り扱い銀行によって適用金利や融資手数料は異なります。また、変動金利に比べると「金利がやや高め」なので、借入の際には注意しましょう。
割安感で人気の「10年固定ローン」
10年固定ローンは、10年間固定金利が適用されるローンです。10年固定ローンの魅力を簡単にまとめてみました。
10年固定ローンの魅力
- 銀行間の競争が激化・最低水準の金利が続いている
- 11年目は自分で固定・変動が選択できる
- 10年の間に繰り上げ返済しやすく(11年目以降)変動金利になっても安心
2015年12月の「10年固定ローン金利」を調べてみると、主要都市銀行の平均金利は「1.4%」と非常に低い数字で推移しています。2015年の2月には「過去最低の低金利」を記録し、この流れは「変動金利に水準」に近づく勢いです。
10年固定ローンで注意すべきポイントはここ!
10年固定ローンで注意したいのは、以下のポイントです。
ここに注意 10年固定ローン
- 11年目に金利が上がっていた場合、返済額が増える
- 固定期間が短い場合、金利変動のリスクが大きくなりやすい
- 10年後の金利は予想しにくい
10年固定は金利の水準が低く(2015年12月の場合)、お得な借入ができますが、10年後の金利はどうなっているのか分かりません。このため、固定金利が終わった後に、金利が高くなっていれば…受けるリスクは大きくなります。
また、10年後の金利変動を予想することは不可能です。社会的な情勢がどのようになっているのか、銀行の融資担当者でも的確な予測はできません。
ネット銀行の影響もあり「記録的な金利 」が続いている
10年固定のメリットとデメリットを確認しましたが「重要なこと」が残っています。それは、ネット銀行の金利についてです。
ここ10年で多くの「ネット系銀行」が登場しました。スマホやパソコンの利用者が増えるにつれて、銀行間の競争はますます激化しています。
ネット銀行の多くは「10年固定住宅ローン」において、魅力的な金利を提示しています。主要都市銀行の平均金利が1.4%なのに対し、ネット銀行の平均金利は1.2%(⇒超低金利)です。中には、0.8%台で融資を行うネット銀行も存在します。
同じ10年固定でも、銀行によって金利が大きく異なるので注意しましょう。特に都市銀行とネット銀行の金利差は拡大しています。10年固定を選択される方は、ネット銀行と都市銀行の「どちらがお得なのか」詳しく調べてから申込を行ってください。
「フラット35」と「10年固定」は、どちらがお得?
ここまで、フラット35と10年固定ローンのメリットとデメリットを確認しました。どちらがお得なのかは、借りる人の価値観によって異なります。
例えば「少しでもお得な金利で借りたい」という方には、低金利が続く「10年固定ローン」の利用がおすすめです。ただ、10年後の金利が読めないという点では(多少金利が高くても)フラット35の方がより安心です。
安定と計画性を望むのなら「フラット35」がおすすめ!
安定した借入を望むのであれば、フラット35の利用をおすすめします。繰り上げ返済手数料が無料なのに加え、ネットで返済をすれば10万円からでも繰り上げできます。また、面倒な保証人や保証料が不要なので、マイホームの購入が初めての方でも安心して利用できます。
ワンポイントメモ 『金利にまどわされないことが重要』
マイホームを賢く購入するには、見かけの金利だけでなく、長期的に見て「どのような借り方」が安心できるのか、それぞれのローンを詳しくチェックすることが重要です。