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事前審査をクリア!ローンの申し込みをしよう(本審査・手続きの方法)

マイホーム

事前審査をクリアしたら、住宅ローン「本審査」へと手続きを進めましょう。本審査は(事前審査に比べて)必要な書類が多くなります。また、審査結果が出るまでの時間も「より長くかかる」ので注意が必要です。

本記事では、事前審査をクリアした後、どのような手続きで「本審査」が受けられるのか、手順や必要な書類について詳しく解説します。

住宅ローン「本審査」の申し込み方

仮審査が終わったら、売買契約をします。それと同時に本審査の申し込みをしましょう。
本審査は金融機関の窓口で書類を記入し、必要書類と一緒に提出します。
ネット銀行の場合は郵送で済むケースもあります。

本審査は結果が出るまでに早い場合で1週間~10日程度、遅い場合は1ヶ月以上かかることがあります。

疑問

審査を受ける前に金融機関に所要日数を確認しておくと安心です。

もしクレジットカードの利用やほかのローンで融資を受けている場合は、それを隠さずに申告することが重要です。

金融機関では信用情報機関で申込者の個人信用情報をチェックしています。隠してもすぐにわかる上に、「ごまかそうとした」と心証が悪くなるので避けておきましょう。

住宅ローンで知っておきたい用語㉞: 個人信用情報とは?

クレジットカードでの買い物や自動車ローン、住宅ローンなど現金を使わずに買い物をすることを「信用取引」といいます。

「この人ならきちんと返済してくれるだろう」と信用してものを売るからです。

カードやローンなどで購入申し込みがあった場合に「信用できる人かどうか」を判断する基準となる情報のことを「個人信用情報」といいます。

個人信用情報として保持されるものには
・クレジットカードやローンを利用した履歴
・返済や支払い状況(返済に遅れがないかどうか)
・利用残高
・複数のカードやローンを利用しているかどうか
があります。

この情報は信用情報機関に保持されていて、新たにクレジットカードやローンの申し込みをしたときにクレジット会社やローン会社、金融機関がその人の「信用度」を確認するために利用できます。

なお、信用情報機関は次の3つがあり、自分で自分の個人信用情報を取り寄せることも可能です。

CIC((株)シー・アイ・シー)

全国銀行個人信用情報センター

JICC((株)日本信用情報機関)

個人信用情報にはクレジットカードやローンの借り入れや返済状況だけでなく、携帯電話の支払い状況なども含まれています。

もし
「特にクレジットカードで買い物をしていないのに審査に落ちた」
「他社でローンを利用しているが、きちんと返済しているのに審査が通らなかった」
という場合は、携帯電話の支払いが遅延していないかチェックしてみましょう。

普段から支払いや返済は遅れることなく済ませておくことが大切です。

本審査の難易度・申し込みの注意点

メモ

一般的に 公務員や大手企業に勤務していて、勤続年数が3年以上あり、クレジットカードやほかのローンの返済が滞っていない場合は、よほど高額なローンで無理がない場合は本審査が通ると考えられます。

ただし、勤続年数が短い人や返済期間が短い場合、年収に対して融資希望額が多い場合などは審査が難しくなります。

  • 頭金を増やして融資希望額を減らす
  • 返済開始年齢が一定の年齢以上の場合は親子ローンなどで返済期間を延ばす

などの対策を考えましょう。

メモ:団体信用保証の審査について

「団体信用保証の審査」とは団体信用生命保険(団信)に加入できるかどうかの審査のことを指します。

住宅ローンの契約者がローン返済中に死亡や高度障害状態になった場合、遺族が住宅ローンの返済をする必要があります。

それを避けるために住宅ローンの融資と同時に「団体信用生命保険」に加入して、万が一の場合は生命保険からローンの残高を支払うようにします。

なお、この場合、死亡保険金は遺族には入りません。あくまでも住宅ローンの残債を返済するためのものです。

団体信用生命保険に加入するには、健康状態の審査があります。
多くは告知書に健康状態(過去の病歴や現在の健康状態)などを記入します。

ただ、融資を受けたいために既往症を隠して申し込むのはやめておきましょう。
その病気で死亡しても「告知義務違反」で保険金が出ない可能性があります。

告知は正直に答えることが大切です。

なお、フラット35は団信の加入は任意となっています。
もし健康状態に不安がある方は、フラット35を利用するといいでしょう。

住宅ローンの本審査で、必要な書類(一覧)

本審査で必要な書類は金融機関によって若干の違いはありますが、一般的に次のようなものが必要になります。

必要な書類 備考
記入する書類 住宅ローン借入申込書 金融機関用と保証会社用
個人情報に関する同意書
団体信用生命保険申込書・告知書 告知書には健康状態を記入します
本人確認の書類 運転免許証(またはパスポート)と健康保険証
印鑑証明書
住民票 同居の家族全員分を記載
収入に関する書類 源泉徴収票・住民税決定通知書
(個人事業主の場合は確定申告書・所得税納税証明書)
前年分
物件に関する書類 売買契約書(写) 新築物件の場合は工事請負契約書(写)
重要事項説明書
パンフレット・チラシ・販売図面・物件概要書など
建築確認済証(写)・検査済証(写) 新築物件の場合のみ
土地登記事項証明書
建物登記事項証明書
土地の公図・実測図・住宅地図など
ほかに借入がある場合 借入の残高証明書・償還予定表

このように多くの書類が必要で、中には市町村役場や法務局に出向いて取り寄せるものもあります。
金融機関に聞いて、もれのないように準備しましょう。

本審査で注意したいのは、審査可決までの日数

男性

マイホームの引き渡しは残高の支払いをしてからになります。
つまり融資が実行されないと引き渡してもらえません。

そのため、本審査を申し込む前に審査可決から融資実行までの日数を確認して、支払いスケジュールを考える必要があります。

また、注文住宅の場合は工事の途中で「中間金」を支払う場合があります。
その際に住宅ローンの融資が間に合わない可能性があります。
そのときは「つなぎ融資」を活用しましょう。

「つなぎ融資」とは住宅ローンの融資が下りるまでの一時期だけ借りる融資のことで、住宅ローンの融資が実行されたらそれで返済します。

まとめ|本審査は、手続きに時間が掛かるので注意しよう

住宅ローンの本審査は、仮審査よりも必要な書類が多く、審査に時間がかかります。
あまり時間がかかる場合は引き渡し日に間に合わなくなる可能性があります。
事前に金融機関に審査可決までの日数を確認しておきましょう。

また注文住宅の場合はつなぎ融資を活用することもいい方法です。

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