住宅ローンは準備が大切!失敗しない審査の受け方
住宅ローンで最も気になるのは「審査の難易度」です。せっかく住みたい家が決まっても、融資が下りなければ、住まいを買うことは難しくなります…。また、スムーズに引っ越しをするには、融資(の可決)を確実にする必要があります。
ここでは、住宅ローンの審査で「失敗しない方法」をご紹介します。審査が不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
住宅ローンの審査基準は「人と物件調査」がメイン!
住宅ローンの審査は、カードローンやクレジットカードと比べても「難易度が高め」です。これは、扱う金額が大きくなるからで、安定した収入がなければローンを組むのが難しくなります。
ただ、必要以上に審査を恐れる必要はありません。最近では、審査の通りやすい住宅ローンも増えてきています。
特に、フラット35のように「住まいの普及を目的にしたローン」は、自営者の方や女性でも通りやすく、若い方から年配の方まで幅広い人気があります。
どの融資でも同じですが「審査では人物」をチェックします。また、勤続年数が長ければ(多少収入が少なくても)審査は問題なく通るでしょう。
年収で借りられる金額が変わってくる・年収300万円以下は借りにくい?
目安としては年収400万円以上、共働きの場合、世帯年数が500万円以上あれば安心です。
もちろん、年収300万円でも住宅ローンは借りられます。他社でカードローンやキャッシングの借入が無く「1.5%」の金利が適用されれば、約2,000万円の融資が受けられます。
また、フラット35Sを利用すれば、最初の数年は金利が「マイナス0.6%」になるので、ローン返済もラクになります。
ただ、300万円よりも年収が少なくなれば、借りられる金額はより少なくなります。融資額が1,000万円台になると、購入できる物件が少なくなるので注意してください。
ローンを利用する場合は「審査の通りやすさ」だけでなく、借りられる金額をシミュレーションしてから、申し込む様にしましょう。
物件の調査で審査が決まる・不動産価値が高ければ審査に通りやすい!
審査で重視されるのは、申込者の属性だけではありません。不動産の価値を見て、融資が実施されます。不動産の価値は、土地の値段だけでなく、家の品質基準も重視されます。
特にフラット35では、家の品質基準をチェックして「合格した住まいにのみ」融資が実施されます。また、不動産価値が高ければその分、審査は通りやすくなります。
他社での借入が、審査に影響する理由 (カード払いを完済しよう!)
クレジットカードには、キャッシング枠があります。カードキャッシングは、お金を借りるために設けられた枠で、ショッピング枠とは違う扱いをします。
原則として、カードキャッシングは「年収の3分の1以上」利用できません。例外として「銀行ローンは年収の規制を受けない」のですが、収入に見合わないキャッシングは、住宅ローン審査に大きく影響します。
もし、クレジットカードでキャッシングをしているのなら(住宅ローンの申込前に)、先に完済しておきましょう。特に問題になるのは、カードの「リボならい分」です。クレジットカードやカードローンのキャッシングを利用していると「現金に困っているのでは?」と判断され、住宅ローン審査に落ちやすくなります。
銀行系ローンと呼ばれる、消費者金融のキャッシングも同様です。住宅ローンを利用する前に、すべて完済するようにしましょう。早めに完済しておかなければ、住宅ローンの利用は厳しくなります…。
同様に、車のローンや教育ローン、ブライダルローン、レジャーローンなど「お金を借りている」場合は、先に返済を済ませておきましょう。少しでもローンが残っているとローン審査の可決は難しくなります。
また、仮に融資が下りたとしても、借入出来る金額が少なくなります。マイホームの購入で資金不足にならないよう「今あるローン」を返すことからはじめましょう。
勤続年数は3年以上なければ、厳しい!
勤続年数も審査で重視されるポイントです。基本的に(同じ会社に)3年以上務めていなければ、審査の可決は難しくなります。ただし、同業他社へのキャリアアップ転職については、審査で認められるケースも多いです。
判断が難しい場合は、融資の担当者に相談してみてください。
勤め先も一部上場なら安心、それ以外は「総合的に判断」される
勤め先も審査で重視されるポイントのひとつです。一部上場企業や公務員の方は、「審査で有利」になります。ただ、それ以外の方でも年収や勤続年数、家族構成などを総合的に判断してもらえるので、心配をする必要はありません。
他社でカードローンの借入があったり、多重債務に陥っていなければ、住宅ローンは問題なく借りられるはずです。また、審査が不安な時には、仮審査を受けてみると良いでしょう。