どの物件が良いの?購入する前に、展示場や現地説明会に参加しよう!
良い物件は、写真や図面だけでは本質に触れることはできません。実際に展示場に足を運んだり、現地説明会に参加することで『理想とする住まい』に出会うことができます。
住宅ローンの借り入れをスムーズにするためにも、住まい選びは妥協をせず、何度も現地に足を運んで、建っている「住まい」に触れてみましょう。
本記事では、展示場の探し方や、開催されている「現地説明会」の参加方法について説明します。
この記事でわかること
大型展示場の探し方、来場のポイント
雑誌やテレビCM、パンフレットなどで気になるハウスメーカーがあれば、近くの住宅展示場で実際の住まいを見てみましょう。
住まいの見学方法には、次の2つがあります。
・モデルハウス
・オープンハウス
モデルハウスとはハウスメーカーが「見本の住宅」を建てて、間取りや内装、設備などを見せるものです。ハウスメーカーの最新設備を備えていて、間取りもゆったりとした広さを取っているのが特徴です。
一方、オープンハウスはすでに買い手がついている物件で、入居前(または入居後)の状態を見学するものです。
マンションの購入を考えている人はマンションのモデルルームや展示場を見学してみましょう。
モデルハウスとオープンハウスの違い
モデルハウスはハウスメーカーの良さをアピールするために作られています。
土地が広い、間取りが広い、最新の設備を設置しているなど、全体的にぜいたくなつくりになっているのが特徴です。
モデルハウスを見て「こんな家に住みたい」と思っても、実際はそれだけの広い土地を準備しないといけませんし、最高級の設備や内装になっているため物件価格が高額になります。
一方、オープンハウスは実際に買い手がついている住まいなので現実味があります。
住宅ローンで知っておきたい用語⑯: 総合住宅展示場
広い土地に複数のハウスメーカーが自社のモデルハウスを出展し、見学してもらうところのことを「総合住宅展示場」と言います。
見学するとパンフレットなどの資料のほかに、来場記念品や子ども向けのお菓子などがもらえます。また、家族で楽しめるイベントを実施することもあります。
さらにキッチンの使い勝手を実感できるお料理教室やガーデニングの体験コーナー、住宅ローンのセミナーなど役立つイベントもあるので時間を取って出かけてみましょう。
なお、来場の事前申し込みは不要で見学は無料でできますが、アンケートの回答を求められることがあります。
現地説明会に参加して、生の声を聞こう!
モデルハウスはハウスメーカーのおすすめポイントを凝縮したぜいたくな住まいになっていますが、オープンハウスは実際に購入された物件なので現実的な住まいがイメージできます。
オープンハウスを見学することを「現地説明会」と呼ぶことがあります。すでに買い手がついている住まいを入居前に公開して、ウスメーカーや不動産業者が説明をしてくれます。購入した人から話を聞くこともできます。購入の決め手となった点は何かなどを聞いてみましょう。
(入居後の住まいをオープンハウスとして公開することもあります。)
メモ:オープンハウスの良さは、生の声が聞けること
オープンハウスはその物件を購入した人の生の声が聞ける貴重な機会です。
自分が住まい購入にあたって気になる点を聞いてみましょう。事前に質問項目を書き出していくと聞き漏らすことがないのでおすすめです。
《オープンハウスで聞いておくといいこと》
・ハウスメーカーの対応はよかったか?
・設備で気に入っているところは?
・すでに入居後の場合は実際に住んでみての感想や設備の使い勝手など
・間取りはどのように決めたのか?
・日当たりは?
・トイレや浴室など水回りの配置は?
ただし、費用のことは先方から説明がない限りはむやみに聞かないのがマナーです。
オープンハウスやモデルハウスに見学に行く際には次の点に注意してください。
- 靴下を履いていく
- メモができるようにメモ帳と筆記具を持参する(ただし筆記具で壁や内装・家具などを汚さないように気をつける)
- デジカメまたはスマホで気になる設備などを撮影しておく
- 自分たちの手持ちの家具が入るかどうか、理想の住まいとのイメージを考えながら見学する
オープンハウスは買い主の好意の元で公開されているので、失礼のないように配慮しながら見せていただきましょう。
物件に触れて、リアルな感覚を掴むことが重要
モデルハウスやオープンハウスは実際の物件に触れることができます。インターネットのサイトやパンフレットで見ていたイメージと実物はかなり異なるので、ぜひ現地で体感してみましょう。
現地で体感するポイント
現地では特に次の点に注目してみましょう。
- 部屋の広さや天井の高さ
- 動線(キッチンからリビングまで、玄関から各部屋までなどの動きやすさ)
- トイレや浴室の広さ
- 流し台や洗面台の高さ
- 浴槽の深さや入りやすさなど
- 窓の大きさ
- クローゼットなど収納スペース
- 吊戸棚の高さ
- 施工のクオリティ
など図面やサイト、パンフレットのイメージ図だけではわからないところを体感することが大切です。
特に背が低い人や腰痛がある人、高齢者と同居する予定がある人などは家族の暮らしをよく考えて、気になるところを確認しましょう。
気に入った物件があっても「一呼吸おいて」決定しよう!
モデルハウスを見ていると「理想通り!」「こんな家に住みたい!」と気分が高まりますが、その場で即決するのは避けておきましょう。
どれだけ気に入った物件でもその場では説明を聞くにとどめておき、いったんは帰宅して冷静に考えることが大切です。
複数のメーカーや物件を比較して家族と話し合って答えを出すようにしましょう。
まとめ|物件選びは、実際に目で見て「住まいに触れる」ことが重要!
マイホームを購入するには、インターネットでの画像や図面、ハウスメーカーのパンフレットだけでなく、住宅総合展示場でモデルハウスを見学したり、オープンハウスを積極的に見に行ったりして「実際に住まいに触れること」が大切です。
その場合は
- モデルハウスは理想形で最上クラスの住まいを展示しているので、その通りの住まいを入手するには価格が高くなることを理解しておく
- オープンハウスは買い主から生の声が聞けるので参考にする
- 総合住宅展示場で複数のハウスメーカーのモデルハウスを見学し比較する
- その場で即決せずに時間をおいてから答えを出す
などに気をつけましょう。